2009年11月17日
森繁さんもレヴィ・ストロースも亡くなられ、時代は移りゆくよと
◆それでもドイツ競馬ネタをちょこっと。
1996年のドイツ年度代表馬Lavircoが先日フランスの繁用先で長く患っていた神経性疾患のため安楽死となった。2歳チャンピオンから2000ギニー、ウニオン、ダービーを連覇、オイローパ賞で古馬を一蹴し、まさにその年を代表するに相応しい馬だった。私は修士論文の史料収集のため1カ月ドイツに滞在した折、オイローパ賞でその姿を見ているが、黒光りする馬体が非常に凛々しかったことを今でも覚えている。産駒はそこそこに良績を残したものの、結局GI級を輩出することはできなかった。2006年の独1000ギニー馬となったLolitaの産駒が日本でのデビューを控えているので、母父Lavircoの血を応援したい。
◆全く話は変わるが、約1年半殆ど無使用だった固定電話(IP電話)を昨日解約した。2001年に本格的にドイツへ渡る前は、周りが既に持っていたにも拘らず頑なに携帯を所有しなかったのだが、さすがに帰国後はそうもいかず、かといって固定電話が不要になるとは思わずにNTTと契約した。しかし世の中の手続き全てが携帯番号で事足り、お陰でいつまでたっても自宅番号を覚えられず、結果として親以外誰にも教えることがなかった。そしてその親も、携帯が家族割で無料であるため、固定電話にかけてくることはなかった。ドイツではFAXを持っていたのだが、滞在途中からメールにPDF添付の方が多くなってたし、少なくとも個人宅での固定電話回線は本当に不要になってしまったのだなとつくづく実感している。
尤も私の場合、職場では一日中デスクワークのため携帯さえ使うことが皆無に等しく、偶に実家と話すほかは、競馬場での待ち合わせ以外に用途がない。週末以外見事に鳴らない電話である。パケット料金に入ってないので携帯でネットもしないし、個人的にはパソコンさえあれば十分だ。来年2月に携帯の契約更新で機種変更することになるのだが、YouTubeから落とした海外競馬動画を見られるのがいいとか、およそコミュニケーションツール以外の機能で探そうと考えている輩である。まあ固定電話のランニングコストが浮いた分、携帯のネット料金に回してもいいのだが、まずはニコ動プレミアムに入ってアイマスMADを高画質で堪能しようかと(おい!
2009年11月05日
ゾルゲくんが日本へやってくる
■ブログ意欲の波というのを今更ながら振り返る。まず毎年ドイツの芝シーズンが始まる春に「書かねば」意識がむくむく湧きあがり、3歳も古馬も勢力図がまだ分からないから結構高い関心を維持してフォローする。しかし大体ダービーが終わったあたりで全体像が見えてきて、レースはチェックしてもブログに書くほどの気力が薄れてくるのである。まったくダメダメだにゃ。
今年はそんな時期をネレイーデ話で無理矢理繋いだのだが、パソコンがクラッシュしたところですっかり気が抜けてしまった。むか〜し別HNで日記サイトやってた頃は週1回以上勢いで思い浮かぶままあれこれ書いてたもんだけど、おっさん度が増すにつれ、いろんなことに無気力度が増大しているようだ。益々ダメダメだにゃ。
■天皇賞当日8レース、実にダービー以来の単複を当てた。21年前のサクラチヨノオーの単勝1点賭け的中から始まった我が競馬路ゆえ、余程鉄板必至のレースでない限り原則的に単複1頭馬券で勝負するのが長年の慣わしとなっている。その他メインで(偶に気分次第で他のレースも)三連複5点買いというのも帰国以来の習慣になっているのだが(これはドイツで三連単しかなかったことへのある種の反動)、やはり単勝で当ててこそという気持ちは固い(まあ三連複はもっと当たってないのだけど…)。しかし「賭ける」という」行為自体にここ数年熱が入らなくなっているのも事実で、馬券検討もかなり適当にはなってる。
にしてもこの秋の馬券運のなさは異常だ。やっと特別レースで当たったとはいえ、メインでは気持ちとして応援していたがゆえにウォッカの馬券を敢えて買わないという悲しい選択にならざるえず(倍率的妙味がなかったのもあるが)、私の魔の手はオーケンブルースリーに伸びて、見事4着という外しっぷりであった。もうどうにかしてくれ!
■とはいえ、馬券とは反対に写真は結構いい具合に撮れている。安田で激写してしまったカンパニーが漸く主役となってフレームに収まってくれたし。まあ安田同様ウォッカを途中で見切り、ゴール後思った以上に迫ってたので少し冷や汗かいたが。
そんな天皇賞の数日前、ドイツの競馬カメラマンのゾルゲくんからメールが来た。ドイツにいた頃私の写真を彼のサイト上のカタログに交ぜ、需要に応じて売ってくれてた、所謂エージェント役をやってくれてた友人で、ほんのお小遣い程度とはいえSport-WeltやVollblut誌、またフェアホフ牧場のQuijanoが年度代表馬に選ばれた感謝広告なんかにも使ってもらえ、結構お世話になった。そのゾルゲくんがジャパンカップに合わせて来日するのである。香港は度々行ってるが日本は初めてなので、JRAから許可取るためにそれなりに交渉しなけりゃいけないらしいが、ヨーロッパでは十分実績あるし、去年はハノーファーで馬がレース中に逆立ちした写真をバッチリ撮って話題を掻っ攫ったくらいなので、不許可になることはないだろう。1週間滞在して競馬以外にも東京の街をあれこれ撮るそうだ。
天皇賞の写真は一応彼にも送り、サイトに載せてもらった。
http://www.galoppfoto.de/database.htm
「tokyo」とか入れて検索すると去年の秋天とJCも含めて私の撮った写真がヒットする。
そんな感じで今後もニーズがありそうなのは送る予定なのだけど、改めて来たゾルゲくんからの返事で、競馬以外の写真も含めて彼が長年契約しているという写真エージェントを紹介しようかとあった。こちらです→Caro Fotoagentur
いやいやこんなプロの集まりに載せられるほどの腕も被写体選眼もないんですけど…(^_^;)
しかし興味がそそられないかというと嘘になる。私のような素人で、しかもユーロ圏外からの参加でも問題ないか(一応銀行口座はドイツに残してあるが)、ゾルゲくん来日の際にいろいろ話をしてみるつもりだ。結局日本には何の足場もコネもないから、趣味の延長はいまだにドイツ頼りというわけだ。
■ズビも来日。
外国人騎手に短期免許交付(JRA)
去年来なかったから日本はもう来ないと思ってた。前の受け入れ先だった森厩舎では専ら地方開催に行かされてたし、2004年の初短期免許のときキーンランドスワンでシルクロードS勝ったりしてたのに、その後結局殆どいいところに乗せてもらえてなかったからね。今回の来日は既に先月GaloppOnline.deで読んで知ってたのだけど、結構意外だった。もちろん私がドイツ滞在中、彼はよく日本語で挨拶してくれたりしてたので、決して日本嫌いになってたわけじゃない。しかしインタビューを読むと英語が通じる香港の方が気に入ってる様子はあるし、12月からはそちらの短期免許を申請中とのこと。当然だと思うよ。海坊主師もいるし(笑) ただうまいこといかなかったら、年明けにまた日本に来る予定。まあそういう位置づけでいいのかなと。
今回の1か月滞在は森厩舎でなく村山明厩舎というのが前回との違い。となると、やはり狙いはホッコーパドゥシャでの福島記念か?行こうかな福島。これ勝てば、写真は間違いなくドイツで売れる( ̄ー ̄)ニッ
■しかし福島に行くとなれば、三連休の初日で先日の盛岡のように日帰りはちょっともったいない。せめて1泊して何か競馬以外も撮りたい。ゾルゲくんから上記のような話もあるし、写真を撮る目は鍛えたい。
ただお金ないんだよなぁ。EOS 1D Mark IIとDELLデスクトップと盛岡遠征で秋の遊び予算はほぼ使っちゃったし。ついでに紅葉もタイミング過ぎちゃうし。頑張ってでも福島1泊する撮影スポットはあるのかしらん?
■競馬以外の写真となると、実は昔から人物を撮りたいと思っている。しかしモデルになってくれる人はいないし、肖像権とか何かと気を遣わなけりゃいけないことが多いので、実際にはチャレンジしてない。しかしちょっと前だけどそんな話を知人のアニヲタ黒帯(私は自称アニヲタ3級の茶帯です)にしたら、「もしその気があれば冬コミに連れてってあげますよ。あそこなら撮られるのを目的としたコスプレイヤーがたくさんいますし。」と有難い提案をしてくれた。その時は笑ってそれでお仕舞にしたけど、改めてゾルゲくんの話を考えると、「未来に生きてる日本人を紹介するのもアリかな?」と頭を過る今日この頃。アリ……だよね?
2009年10月12日
「ネレイーデ物語 エピローグ」アップ
9月中に終了させるつもりでいたのに、パソコンが壊れてすっかり予定が狂ってしまいましたが、先週末にDELLのデスクトップが来て漸く使い慣れてきたので、いつまでも保留にしておくわけにもいきませんし、エピローグをアップしました。
ネレイーデの産駒についての話です。ということで、これにて本編終了。長年首元に引っかかってたものがやっと取れた感じです。
とはいえ、エピローグのはしがきがまだなんですよね。アメリカへのサラブレッド接収のことなんかについて調べられる範囲で書こうかと思っているのですが、多少の資料はあるものの、実はまだ殆ど読んでません。ついでに仕事が10月は忙しいもので、なかなか落ち着いて読めないので、書けるのは多分来月になってしまうかと。
にしても、Windows7が出る直前にPCを買い替えなければいけなかったのは、正直最低のタイミングですよね。Vistaをスルーして、Windows7の不具合なんかもある程度クリアしてから新規購入したかったのだけれど、まさかVistaを経由する羽目になるとは…。金銭的にも先日EOS 1D Mark IIを買ったばかりなのでかなり痛い。しかし21.5インチフルHDモニターはさすが鮮やかだし、ブルーレイにも対応させたし、かなりPC環境が上がったのは素直に嬉しい。中古のMark IIも殆ど傷もない新品同様で、今までの30Dに比べてかなりの精度でフォーカスを捉えてくれるし、400mm5.6Fレンズとの相性もよいので、出費したなりに得るものはあったから、まあよいだろうと。馬券はこの秋最低だけど。金銭運が最悪のようです…orz
それにも拘らず明日は盛岡へ日帰り遠征。あそこの砂は優駿の写真なんかでみるとかなり白っぽくて明るく、背景も山でがやがやした感じがないので、以前から一度は撮りに行きたかったのですよ。南部杯のビデオなんか見ると、景色の雰囲気は何となくバーデンに似てるなと感じてるので、結構楽しみ。レースはエスポワールシチーとサクセスブロッケンが人気を分け合うのだろうけど、Youmzainが凱旋門賞2着3連覇なんていう偉業を成し遂げたことだし(笑)、ブルーコンコルドの南部杯4連覇もありなんじゃないかと密かに期待。取り敢えず今の自分は、馬券的には疫病神になっているので、どの馬に悪の手を差し伸べるべきか大いに悩むところですよ。