2017年07月02日

第148回ドイツダービー予想・第3回 〜 最終予想


 さて、今年のドイツダービーもいよいよ今晩です。既に数日前にドイツからメールが届いてまして、遅くなりましたが、ドイツの競馬仲間ヒネッケ兄弟と私の最終予想を書いていきましょう。

 出馬表はこちらのリンク先をご参照
 →IDEE 148. DEUTSCHES DERBY, Hamburg 02.07.2017 - GERMAN RACING
 
 と、書いている最中に気づいてしまいました。人気を分ける1頭であったLangtangが出走取消です。軽い怪我をし、特に深刻なものではないが、万全の体制で臨めないため出走を見送るとのこと。実は自分の本命だったので残念です…。
 ドイツからもらった予想にはLangtangも入っており、コメントも一応同馬を含めて訳します。
 ではまず、久しぶりにガッツリ書いてきたマティアスの予想から。
【マティアス】
 とても見通しの効かないオープンなダービーだ。何頭かの出走馬についてはレベルやスタミナに疑問符がつく。また大抵のトライアルはトラブルがあったり、未熟な走りをした馬がいたりと、評価する点に乏しく、ウニオンレネンだけが基準になると言える。ただいずれにせよ手探り状態だ。願わくばダービーは平常なレースになってほしい。では、自分の挙げる馬は以下の6頭で。

 Windstoß - Colomano - Northsea Star - Langtang - Warring States - Oriental Khan

 Windstoßはウニオンレネンで印象強い走りをした。ステイヤーだと思う。問題は馬群の中をどう走るかだ。楽に先行できるとはダービーでは考えにくい。ハノーファーでの落馬事故さえなかったら、迷いなく本命と言えるのだが…。ただそれでも自分はこの馬に期待する!
 Colomanoは確かにいい馬だ。しかし最後の決め手としてはスタミナに欠けるのではないかと思う。しかしコンスタントには走る馬だ。Northsea Starは2400m持つだろうし、ウニオンレネンでもダービー馬の素質を見せる走りをしていた。
 Langtangも非常にいい馬で、イッフェツハイム(バーデンバーデン競馬場のこと)ではそれなりのレベルの馬たちを相手にきっちり勝っている。しかし2400mは少し長い可能性がある。Warring Statesも決してステイヤーではないだろうが、厩舎主戦騎手(ペトロサ)が(レーティング上位のLangtangではなく)こちらを選んだのはちょっと驚いた。
 ダービーではOriental Khanのような純粋なステイヤータイプも、紐に加えておくことができるだろう。ちょっと信じられないと思うだろうが、今年は極端にどんな可能性もありうるのだよ。
 Parvizは、落馬事故のせいで評価し難いハノーファーのトライアルを勝ってきた馬で、スピードをもったステイヤーではあるが、経験値が足りず、フランスのローカル競馬場でデビューした4月のレースでは酷い負け方をしているし、考えてみた末に除外した。Monrealは一押しに欠ける。Kastanoは自分のテンポで堅実に走るタイプだが、私の見解では2000mに合った馬で、2400mはきつい。Promise of Peaceのハノーファーでの結果は(落馬事故の影響を受けたため)度外視していい。しかし(同厩同馬主の)Warring Statesのペースメーカーにされると思うので、馬券には加えたくない。このような条件で上位にくるのは厳しいからだ。
 シールゲン厩舎のEnjoy VijayとRosenpurpurは、今年は自分の目に適う馬ではない。Shanjoは2000mがベストの馬だろう。Khanは大穴っぽさがあるけど、ウニオンレネンでのOriental Khanと比較すると弱すぎた。
 残りの馬は、もう言及するレベルじゃないね。

 次にハネスの予想を。こちらはあっさりと予想馬のみです。
【ハネス】
 Northsea Star - Windstoß - Sargas - Warring States - Langtang - Enjoy Vijay

 最後に私が彼らに送ったメールをば。これも出走取消になったLangtangを含めて書いてます。
【芝】
 トライアルの映像を改めて見返して、以下の馬に決めたよ。

 Langtang - Windstoß - Warring States - Colomano - Northsea Star - Shanjo

 Langtangのハンブルクへのステップは理想的で、血統的にも2400mはこなせると思う。潜在能力としてはWindstoßの方を評価しているのだが、ハノーファーでの事故と、それゆえのイレギュラーな臨戦過程のため、Langtangより評価を下げざるえない。Warring Statesのウニオンレネンの結果は、ペトロサが見習い騎手みたいなレースをしてたので、度外視していい。しかしスタミナには疑問符が残る。Colomanoは確かにいい馬なのだけど、ダービーを勝ち切るにはどこか信頼性に欠ける。Northsea Starも堅実な馬だ。しかしダービーを勝つほどには馬がまだ完成されてない気がする。Shanjoは確かにウニオンレネンで惨敗してるけど、その前の2レースの走りがとてもよかったので、予想に残した。鞍上がメンディザバルだというのも期待する理由の一つ。

 それぞれの予想はこんな感じです。
 前回の記事のあとに施行されたトライアルについても、一応映像を付けて簡単に振り返っておきましょう。



 伝統のトライアル、ウニオンレネン(G2)。ハクサンムーンの半弟(父ヴィクトワールピサ)のWarring Statesは、かかり気味にスタートしたのを押さえてたら最後方になり、最終コーナーで大外回して伸びてるけど届かずという、「エディ、お前は日本で馬鹿にされてたとおりのことをホームでやっててどうするよ…」と言いたくなる内容。実力の片鱗は示してたけど、無駄の多いレースでしたね。
 その点、同じく後方にいたColomanoは内でしっかり脚を溜め、直線に入ると前が空いた隙間から上手に外へ抜け出して、前を行くWindstoßをきっちり捕えた勝利。ベテランの鞍上ヘルフェンバインの腕が光った内容でした。
 しかしこのレースで一番力強さを見せたのは、Windstoßの方でしょう。外枠スタートから先頭に立ってペースを握り、直線でも容易にColomanoを抜かせない粘りを見せました。ただとにかく残念なのが臨戦過程。この6日前のハノーファーで前にいたRoyal Flagが飛び上がって尻もちついたあおりで、落馬転倒。にもかかわらず、ウニオンを使ってこのような粘りのレースを見せて、本番でお釣りが残ってるかが一番の不安。更に、このレースで逃げの手に出たのは、間違いなくハノーファーでのトラウマを避けるためでしょう。多頭数の本番でそうスムーズに行くかは、上の予想でマティアスが指摘しているとおり、大きな不安材料です。将来的にも期待できる馬なので、なんとか克服してもらいたいのですけどねえ……。



 ダービー最終便であるブレーメンのトライアルを勝ったWalsinghamは、そもそもダービー登録なし。中1週のトライアルだと、こういう馬も交じってるんですよね。実はもともと素質がありそうな馬だと思って、以前チェックしてたのですが、ダービー登録がなかったので、予想からは除外してました。今後の重賞で注目していきたい馬ですね。このレースからダービーに出走するのは、最下位のAmunだけで、さすがに厳しい。ブレーメン競馬場は財政難から市の支援が打ち切られ、閉鎖が確定しています。最後の注目レースがこういう内容になり、そういう意味でもちょっと寂しいレースでした。

 ドイツダービーの発走時刻は日本時間の22:40。昨日の馬場状態は重で、今日も曇り時々雨予報なので、大幅な回復は見込めないでしょう。Warring Statesには厳しい条件かな…。
 それでは、発走を楽しみに待ちましょう。
posted by 芝周志 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2017年06月11日

第148回ドイツダービー予想・第2回 〜 中間予想


 皆さんこんばんは。芝周志です。

 日本時間の今夜22:55にダービートライアルの王道ウニオンレネン(G2)がケルン競馬場で発走となるのですが、実は昨日、一昨日とドイツから中間予想が来ていたので、ウニオン発走前に現時点で絞ったダービー予想馬を挙げておきます。

※馬名(父−母)調教師、馬主
【ハネス】
 Enjoy Vijay (Nathaniel - Enjoy The Life) P.Schiergen, Gestüt Ittlingen
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Navajo (Kallisto - Nassau) A. Kleinkorres, Stall WWW
 Oriental Khan (Campanologist - Oriental World) R. Dzubasz, Gestüt Auenquelle
 Sargas (Shirocco - Servenya) J.-P.Carvalho, Gestüt Schlenderhan
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited

【マティアス】
 Colomano (Cacique - Codera) M.Klug, Stall Reckendorf
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Navajo (Kallisto - Nassau) A. Kleinkorres, Stall WWW
 Nerud (Bernardini - Night Lagoon) Andr.Wöhler, Dr. Christoph Berglar
 Oriental Khan (Campanologist - Oriental World) R. Dzubasz, Gestüt Auenquelle
 Promise Of Peace (King Kamehameha - Peace Of World) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Rosenpurpur (Pour Moi - Rosenreihe) P.Schiergen, Gestüt Wittekindshof
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Windstoß (Shirocco - Wellenspiel) M.Klug, Wellenspiel

【芝】
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Monreal (Peintre Celebre - Montezuma) J.-P.Carvalho, Stall Ullmann
 Northsea Star (Sea The Stars - North Queen) M.Klug, Gestüt Wittekindshof
 Rosenpurpur (Pour Moi - Rosenreihe) P.Schiergen, Gestüt Wittekindshof
 Parviz (Lope de Vega - Sur Choix) W.Hickst, Darius Racing
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Windstoß (Shirocco - Wellenspiel) M.Klug, Wellenspiel

 前回エントリーから先週までに行われたダービーの主要なステップレースは、5月28日イットリンゲン・ダービートライアル(G3, 2000m, バーデンバーデン)と6月5日ハノーファーフォルクスバンク大賞(Listed, 2200m, ハノーファー)。独2000ギニーのメールミュルヘンスレネン(G2, 1600m, ケルン)はダービーに直結しない結果でした。

 イットリンゲン・ダービートライアルでは、2歳チャンピオンのLangtangが前走ブッシュメモリアル2着の失点を取り返し、実力を示した勝利。本番でも本命候補の1頭となることは間違いないでしょう。



 一方、ハノーファーフォルクスバンク大賞は波乱の内容となってしまいました。というのも、道中向正面で逃げていたRoyal Flagが突然何かに驚いて飛び上がり尻もちをついたため、その直後にいた1番人気のWindstoßが転倒落馬してしまったのです。


(映像がアップされた当初はちゃんと転倒シーンが映ってたのですが、今見たらボカシが入ってますね。ドイツもこういうの自粛すんだな…)

 勝ったのは5月1日にフランスのウィッセンブールでデビュし、16日にハノーファーで1勝したばかりのParvizでした。Parvizはアクシデントの影響をほぼ受けなかったため、結果をそのまま実力と受け止めてよいかは難しいところです。

 尚、転倒したWindstoßはすぐに立ち上がり、空馬のままゴールまで走っています。その後の検査で大きな怪我もなく、なんとこのあとウニオンレネンに出走します。きちんとステップレースを消化できなかったとはいえ、この判断はよいのか悪いのか、悩ましいところですね。

 では、次回はダービー直前の本番予想となります。乞うご期待(?)
posted by 芝周志 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2017年05月04日

第148回ドイツダービー予想・第1回 〜 注目馬をリストアップ


 数少ない読者の皆さん、お久しぶりです。芝周志です。

 今年のドイツダービーは7月2日開催です。しかしいきなりこの時期にこのようなエントリーを上げるのは、一昨日ドイツの競馬友だち、ヒネッケ兄弟から突然今年のダービー候補リストが送られてきたからです。そう、毎年予想を交換している彼らです。兄ハネス曰く「ダービー直前に送ると、お前も(ブログ用に)訳すのが大変だろう。」ということで、今年は5月初旬(今回)、6月初旬、本番直前の3回に分けて予想を送ってくるそうです。お陰で昨晩、昨年秋から先週末までのドイツの2歳、3歳戦を見まくって勉強しました。GWでよかったですよ……

 というわけで、まずは私を含めた3人の現時点での注目馬をリストアップしましょう。今のところ印の強弱はなく、アルファベット順になりますが、一応続けてその中から数頭、私なりのピックアップをしていこうと思います。(※現時点のダービー登録馬はこちら

※馬名(父−母)調教師、馬主
【ハネス】
 Enjoy Vijay (Nathaniel - Enjoy The Life) P.Schiergen, Gestüt Ittlingen
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Navajo (Kallisto - Nassau) A. Kleinkorres, Stall WWW
 Nerud (Bernardini - Night Lagoon) Andr.Wöhler, Dr. Christoph Berglar
 Northsea Star (Sea The Stars - North Queen) M.Klug, Gestüt Wittekindshof
 Oriental Khan (Campanologist - Oriental World) R. Dzubasz, Gestüt Auenquelle
 Sargas (Shirocco - Servenya) J.-P.Carvalho, Gestüt Schlenderhan
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Shinzaro (Invincible Spirit - Shimrana) D. Moser, Gestüt Brümmerhof
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited

【マティアス】
 Enjoy Vijay (Nathaniel - Enjoy The Life) P.Schiergen, Gestüt Ittlingen
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Navajo (Kallisto - Nassau) A. Kleinkorres, Stall WWW
 Oriental Khan (Campanologist - Oriental World) R. Dzubasz, Gestüt Auenquelle
 Promise Of Peace (King Kamehameha - Peace Of World) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Rolando (Campanologist - Rosa Di Brema) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Shinzaro (Invincible Spirit - Shimrana) D. Moser, Gestüt Brümmerhof
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Windstoß (Shirocco - Wellenspiel) M.Klug, Wellenspiel

【芝】
 Dia Del Sol (Soldier Hollow - Diatribe) M.Klug, Gestüt Röttgen
 Enjoy Vijay (Nathaniel - Enjoy The Life) P.Schiergen, Gestüt Ittlingen
 Langtang (Campanologist - La Vinchina) Andr.Wöhler, K.Allofs u.Stiftung Gestüt Fährhof
 Monreal (Peintre Celebre - Montezuma) J.-P.Carvalho, Stall Ullmann
 Navajo (Kallisto - Nassau) A. Kleinkorres, Stall WWW
 Northsea Star (Sea The Stars - North Queen) M.Klug, Gestüt Wittekindshof
 Rosenpurpur (Pour Moi - Rosenreihe) P.Schiergen, Gestüt Wittekindshof
 Sargas (Shirocco - Servenya) J.-P.Carvalho, Gestüt Schlenderhan
 Shanjo (Soldier Hollow - Shivara) M.Klug, H.Pudwill
 Warring States (Victoire Pisa - Ciliege) Andr.Wöhler, Qatar Racing Limited
 Wilder Wein (Soldier Hollow - Wind in her Hair) M.Klug, Gestüt Park Wiedingen
 Windstoß (Shirocco - Wellenspiel) M.Klug, Wellenspiel

 私だけ少し多めになってしまいましたが、なかなかこの時期に絞り込めなかったのでご容赦を。

 まずは、昨年の2歳チャンピオン決定戦ヴィンターファボリート賞(G3)の勝馬であり、3人とも名前を挙げているLangtangから行きましょうか。


 
 1番人気を背負って最後の直線できっちり突き放しており、この時点では明らかに格上。血統的にも距離延長に問題はなさそうで、謂わば王道を進むべき馬。しかし今年初戦のドクターブッシュメモリアル(G3)で、今年調教師になった日本でもお馴染みのスボリッチが送り込んだ伏兵Dragon Lipsに3 1/4差をつけられて2着に敗退(Dragon Lipsはダービー登録がなく、メールミュルヘンスレネン(独2000ギニー)が次走目標)。



 とはいえ、休み明け初戦2着なら上々で、次走上積みの可能性は十分。

 次に、つい先日の5月1日、ミュンヘンのバヴァリアンクラシック(G3)を制したWarring States。



 既に気づいている人もいると思いますが、この馬の父はヴィクトワールピサ、母チリエージェという日本産馬で、ハクサンムーンの半弟です。日本産馬がドイツの重賞を制し、ドイツダービーの有力候補に躍り出る日が来るとは、長年ドイツ競馬を眺めている身としては、なかなか感慨深いです。この馬は2歳デビュー戦を楽勝し、クリテリウムドサンクルー(仏G1)に挑むも10着に敗退。バヴァリアンクラシックではヴェーラー厩舎3頭出しの中、1番手はキングジョージ馬Novellistの半弟Nerudだったはずなのですが、レース直前にWarring Statesが2番人気に押し上げられての勝利(Nerudはいいところなく6着)。余程パドックでの仕上がりがよかったのでしょう。この血統でタフなハンブルク2400mをこなせるのか不安がないわけではないですが、日本視点では注目せざるをえません。

 このレースでWarring Statesとの叩き合いを演じたのがEnjoy Vijay。2歳時は4戦して未勝利。但し果敢に重賞に挑戦して、4戦目のラティボアレネン(G3)を3着と好走。明け初戦の平場戦で未勝利を脱出しここを2着と、シールゲン厩舎は経験で鍛えて力を付けさせています。シールゲン厩舎に今のところ主役級がいないのですが、この馬の成長力はちょっと怖いですね。

 尚、このレースで1番人気だったSea The Stars産駒のNorthsea Starは、2歳デビュー戦を4 3/4差で圧勝してのここ2戦目4着であり、一叩きしての巻き返しチャンスはまだありそうです。

 また、4月9日デュッセルドルフで行われたリステッドのダービートライアル(※レース名は先走ってますが、きさらぎ賞がオープンに格落ちしたくらいの位置付けです)を制したWindstoßは、かなり強い勝ちっぷりでした。



 その他、今年の重賞、リステッドではないため、まだGerman RacingのYouTubeビデオアーカイブにはありませんが、平場別定戦で今年2連勝中のShanjoは要注目です。2歳の11月に1戦して3着は単なる実戦調教で、3月初戦を3 3/4差の楽勝で未勝利脱出、4月23日クレーフェルトでの平場2050mでは、1頭だけ3kg重い59kgの斤量で1.4倍のダントツ人気に応え、同じく3 3/4差で力の違いを見せつけました。私はドイツのブックメーカーサイトで映像を見たのですが、フラフラしたところがなく、次走次第では一躍本命になりそうな魅力を感じます。

 あとは今年4月に満を持してデビューし、強い勝ち方をした名門シュレンダーハン牧場のSライン系Sargasが、次走試金石といったところでしょうか。

 全体的にクルーク厩舎とヴェーラー厩舎に有力どころが集まっている印象です。

 このあと本番前に重要なステップとなるレースは、一応クラシック1戦目である5月21日メールミュルヘンスレネン(G2, 1600m, ケルン)、5月28日イットリンゲン・ダービートライアル(G3, 2000m, バーデンバーデン)、6月5日ハノーファーフォルクスバンク大賞(Listed, 2200m, ハノーファー)、そして伝統のトライアルである6月11日ウニオンレネン(G2, 2200m, ケルン)、ダービー最終便の6月18日swbダービートライアル(Listed, 2200m, ブレーメン)となります。

 では、6月初旬にドイツから第二弾が来たら、次回中間予想をば。
posted by 芝周志 at 03:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2016年07月10日

ドイツダービー予想です


 ご無沙汰してます。芝周志です。梅雨明けはまだなのに暑いですね。みなさんお元気ですか?

 ところで、ドイツダービーは7月第1日曜日開催が伝統なのだが、今年は2週目の本日10日開催。実は2006年ドイツ開催ワールドカップ以降、大規模なサッカー大会と日程が重なる年は、ダービーをずらすのが習慣化してきている。今年は第1日曜日がヨーロッパ選手権真っ只中だったので1週ずらしたわけだが、決勝と同日というのは果たしてずらした意味があるのか?もう開き直って伝統通りにやればいいのに。

 さて例年ダービー予想を送ってきてくれるドイツのオヤジ、ヒネッケ兄弟から、只今執筆開始時点ではメールが届いていなかった。もはや惰性になってきてたし、もしかしたら「もういっかな…」ってなってるかもしれないので半分諦めかけてたら、コメント抜きの予想だけ飛び込んできた。我々の伝統が辛うじて維持され、ホットする。

 ということで始めよう。

 まず今年のハンブルクの馬場はかなりヤバい。昨日の馬場状態は不良で、メインのハンブルク牝馬賞(G3、独オークストライアル)はゲートなしのフラッグスタート。馬群は向正面でも外埒沿いに固まり、非力な馬は直線入口手前でもう脱落し始める有様だ。相当なスタミナと精神力がなければ勝てない条件になっている。ダービーでは内埒の仮り柵が外されるが、連続開催前半で傷められているから、必ずしも状態がよいとは限らない。騎手同士の駆け引きも厳しくなりそうだ。

 ではまずサクッと我々3人の予想馬を書いてしまおう。尚、出馬表はこちら

【ハネス】
 Boscacchio
 El Loco
 Dschingis Secret
 Our Last Summer
 Larry

【マティアス】
 Boscacchio
 Dschingis Secret
 Wai Key Star
 El Loco
 Berghain

【芝】
 Boscaccio
 Isfahan
 El Loco
 Dschingis Secret
 Landofhopeandglory
 Larry
 
 3人全員が本命に挙げたBoscaccioは、デビューから負けなしの4連勝で、前走はメイントライアルであるウニオンレネン(G2)を勝利。必然的な1番人気馬だ。ウニオンの直線でEl Locoとの長い叩き合いを凌ぎ切ったところからも、スタミナと勝負根性はある。しかし不安要素がないわけではない。何よりの不安は鞍上デニス・シールゲンの若さだ。かつてのドイツNo.1騎手であり現トップ調教師ペータ・シールゲンの長男は、その人懐こい笑顔でファンからも人気があり、今回は父の馬ではなく中堅厩舎シュプレンゲル師より鞍上を託され続けての参戦。勝てばちょっとしたメルヘンになる。しかし上述のように今年の馬場は間違いなく難しい。デニスは決して天才騎手ではない。経験値を重ねて上手くはなってきてるが、果たして本番で上手に立ち回れるだろうか。私の場合は、半ば願望を込めた本命予想である。

 対抗としてはウニオン2,3着馬が3人共上位予想に挙がっている。2着だったEl Locoはデビュー勝ち以後、重賞4戦全て2着。いずれも決して大負けしてないが、キレはなく、逃げか先団につけてとにかく根性で粘り込むタイプ。仮に良馬場だったら評価を下げるつもりだったが、今回の馬場なら念願の勝利もありうるかもしれない。一方3着Dschingis Secretは中団から後方に控え、直線で追い込んでくるタイプ。前走の最後の伸びは前2頭よりよく、本番での逆転の可能性も感じさせたが、今回の馬場は決してこの馬の味方にはならないだろう。

 レーティング上1位であるWai Key Starは、バーデンバーデンのイットリンゲン・ダービートライアル(G3)をEl Locoに2馬身3/4つけて勝っているため、ウニオンでの同馬との着差から、相対的にBoscaccioより上位扱いになっている。しかしWai Key Starは直線での一瞬の切れ味が強みと思われ、我々3人の予想ではマティアスが3番手に残してるものの、ハネスと私はバッサリ切った。

 その他予想が被っているのでは、私とハネスが挙げたLarry。この馬は今のところ2戦全勝。但しまだ骨のあるタイプと対戦はなく、単純に実力は未知数。一応前走の勝ちっぷりはよかったので、もしかしたら3着以内に潜り込んでくるかも程度の評価。

 私一人上位予想しているのが、昨年のドイツ2歳チャンピオンのIsfahan。今期明け初戦である5月1日ミュンヘンのバヴァリアンクラシック(G3)で、格の違いを見せて勝利。しかし中2週で臨んだイタリアダービーは、1番人気に推されたものの5着。だが今回はそこからじっくり立て直してくるかもしれない。スタミナには確かに疑問符が残るのだが、こういう馬は軽視すると、してやられることがよくあるので、敢えて上位予想してみた。

 ただ、いずれにせよ今年は特に抜けた馬がいない。世代レベルとしてもあまり高そうな感じはしないため、ここで一皮剥ける馬が出てくることを期待したい。発走は日本時間17:10(日本時間0:10)。

 では、私はその前にWUGちゃんたちの出演イベント「D-World」vol.0に行ってきます。そして来週は待ちに待ったWUGライブ舞浜公演だぜ!
posted by 芝周志 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2015年09月27日

第35回オイローパ賞(G1・ケルン競馬場)を撮影しに来た


 8年振りにケルン競馬場へ帰ってきた。ケルン大学在学中の3年半、続けてデュッセルドルフで就職後も3年間、開催日の3分の2くらいは毎年通っていた、自分にとっては謂わばホームコースだ。景色、雰囲気ともに懐かしく心地よい。最初に仲良くなったクラウス・トゥフルやDanedreamのJC参戦の際来日してたフランク・ノルティンクら昔なじみのカメラマンたちにも会え、まさしく帰ってきたという気分だ。

 一応前日土曜日の2歳牝馬戦ヴィンターケーニギン・トライアル(リステッド・1600m)から撮影を開始したが、コース幅や撮れるポジションも東京や中山とは違いとても近いので、APS-CのEOS 7D MarkIIだと、ゴール前ではサンニッパは必要ない。かつてドイツにいた頃と同様ニーニッパをメインに。競馬場内の写真も含めヴィンターケーニギン・トライアルの写真は既にサイトにアップしてある(レース名をクリック)

 Preis des Medienhauses DuMont - Winterkönigin-Trial
 http://15races.shibashuji.com/

 さてオイローパ賞。国外からの参戦は2頭で、1頭はかつてドイツにいてカタールに買われたDubday。グッドウッドのG3を勝っての参戦で、鞍上がデットーリということでも注目される。もう1頭はフランスの牝馬Cocktail Queen。前走はドーヴィル大賞(G2)2着での参戦。はっきり言って2頭ともあまりレベルは高くない。

 迎え撃つは前走ベルリン大賞(G1)2着のIto。前走は逃げ粘って差されてしまったが、休み明けということで多少割引もあっただろう。ただバーデン大賞を直前熱発で回避したのが今回どう響くかが気になるところだ。

 もう1頭ドイツ馬で人気になっているのが3歳牝馬Nightflower。ディアナ賞(独オークス・G1)とバーデン大賞(G1)を連続2着での参戦。ここで一発も十分あり得る。

 その他、昨年のオイローパ賞勝馬Empoli、昨年のベルリン大賞馬Siriusと昔の名前が花を添える形だ。

 発走は日本時間の23:50。個人的にもレースを大いに楽しみたいと思う。
posted by 芝周志 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2015年07月05日

もうすぐ熱い夏です。ドイツダービー予想です。


 こんばんは芝周志です。ご存じない方も大勢いらっしゃるかと思いますが、実はブログやってます。

 春シーズンの締めくくりである宝塚記念も終わり、今週から夏のローカルシーズンに突入して、日本競馬はとりあえず一息というとこではありますが、お陰で私は夏のツアーに向けてわぐちゃんモードが高まっています。先週末届いた昨夏ファーストツアー東京公演と暮れの幕張ライブイベントのBDを見て、「わぐちゃん最高かよ」という気分に改めて熱を帯びています。今回は当初8月8日の舞浜と16日の仙台のみ参戦予定でしたが、ツアー初日の7月20日大阪公演で新曲お披露目とあって、大阪昼の部のチケットも急遽取りました。土日西武ドームに参戦する某アイマスクラスタも三連闘でWUGライブ初参加ということもあり、益々熱い夏になりそうです。

 と、競馬脳が停止しかかった一昨日、ドイツの友人ヒネッケ兄弟から毎年恒例のドイツダービー予想メールが飛んできました。うん、やりましょう。伝統は途絶えさせてはいけません。実は今年は去年に比べると春からそれなりにチェックしてたんですよドイツ競馬。ということで、間もなく発走となるドイツダービー予想とまいります。出馬表はこちらへ。

 まあしかしヒネッケ兄弟も、私の翻訳の手間を気遣ってか、以前に比べるとすっかり簡易版になりました。ではまず兄のハネスの予想から。
 元気かい?ドゥラメンテが故障してしまったのは残念だ。パリで見たかったんだがなあ…。さてダービー予想だが、あまり翻訳しなくていいように簡単に。自分の本命はNutan。そこからShimrano、Areo(硬い良馬場なら)、Rogue Runner、そしてNordic Flight。さて、いったいどれだけ当たらないかね(^_<)

続いて弟マティアスの予想。
 自分の本命も同じくNutanだ。闘争心があり、自分の見立てでは"確実に"4着以内には入るだろう(注:ドイツでは多頭数だと4連単もあります)。タイプ的に本格化するまで時間を要し、いかにもダービー向きって感じだ。Areoは距離をこなすためには硬い馬場が必要だ。Shimranoはあまり好きではないが、成績は一番いい。入着レベルになると色々可能性は出てきてしまうが、一応自分のいつもの予想通り6頭に絞ると次のとおり。

 Nutan - Areo - Shimrano - Nordic Flight - Summer Paradise - Hot Beat

 というわけでドイツのベテラン競馬親父二人は揃ってNutanを本命。4月に2着でデビュー。5月未勝利戦で逃げ切り圧勝し、3走目の前走ウニオンレネンでも逃げ粘っての3着。直線半ばでShimranoに捕まった時はそのまま突き放されるかと思ったけど、よく踏ん張っていた。シールゲン師の息子デニスの追い方は動きに無駄が多かった感じがして、本番ではシュタルケに乗り替わりになり、ウニオンレネン組では確かに一番伸び代があるように思われます。

 ウニオンを勝ったShimranoは、安定感はあります。その前のハノーファーのリステッドも難なく勝っているし、当然のダービー一番人気馬。しかし例年の一番人気に比べると抜けた強さを感じさせず、ウニオン2着のAreoと3着Nutanとの間に、それほど決定的な差はないような気がします。

 そこで私は、敢えてウニオン以外の路線からNordic Flightを本命に。昨年デビューし、2歳は3戦未勝利、明け3歳初戦は2着でしたが、2走目に未勝利を脱出し、前走バーデンバーデンでのダービートライアルも勝って本番に駒を進めてきました。このバーデンのレースでは、直線で先に抜けだしたAnna Katharinaをジリジリ追い上げ、しっかり差し切っての勝利。3着以下には4馬身差をつけていて、ここではこの2頭が抜けていたのは明らかでした。そしてAnna Katharinaが昨日ディアナ賞トライアルに当たる3歳牝馬G3を、しっかり他馬を押さえて勝利したことで、相対的にNordic Flightの評価も上がったと言っていいでしょう。Anna Katharinaもディアナ賞(独オークス)の本命候補に躍り出たと言えます。

 その他ドイツの二人には穴としてFair Mountainを挙げましたが、これは年明け初戦の勝ち方が力強くてダービー向きかなと思ったからで、しかしその後2戦はあまり見せ場がなく、本番でガラッと変わってくれればという期待を込めて。因みにこの馬の母は2008年エリザベス女王杯に参戦していたフェアブリーズです。

 ということで、一応ドイツの二人に送った自分の予想は以下のとおり。

 ◎ Nordic Flight
 ○ Nutan
 ▲ Shimrano
 △ Areo
 穴 Fair Mountain

 あと加えて気になるのは、フランスのコンピエーニュのリステッドを勝ってダービーに追加登録したPalace Prince。もっともこの手の臨戦過程で少し人気になった馬は、ドイツダービーでは殆ど来ないので、父もAreionだし、入着はあるかなくらいで。

 それにしても今年のドイツダービーは、実のところあまり気持ちが盛り上がらない。何故なら今年3歳世代で明らかに力が抜けているヴェーラー厩舎の2頭がいないからです。ブッシュメモリアル(G3)、メールミュルヘンスレネン(G2)を完勝したKarpinoと、ミュンヘンのバヴァリアンクラシック(G3)で殆ど追わずに楽勝したQuasilloが故障で戦線離脱してしまったのは実に痛い。マイラー路線で来たKarpinoはいきなりの距離延長でダービーはどうかは疑問があったものの、Quasilloのほうは出ていたら圧倒的1番人気になっていたでしょう。Quasilloは蹄に問題が出たとのことで、年内復帰も怪しい模様。Karpinoは調教中の故障でどの程度の重さなのかは分からないのですが、このまま2頭とも年内復帰できなければ寂しいですね。古馬ではこの春本格化してきたシュレンダーハーン牧場のItoに、今後のG1戦線での活躍を期待したいとこです。

 ということで、ドイツダービーはこの後日本時間0:10発走となりますのでお楽しみに。
posted by 芝周志 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2014年07月06日

ドイツダービー予想、やらせてください!


 みなさん、こんばんわぐ〜!1年に1回ドイツダービーのときだけブログを更新してる芝周志です!(CV:青山佳乃)

 正直このまま死にブログになるかなと危惧してたのですが、ドイツの友人ヒネッケ兄弟が許してくれませんでしたw とはいえ、いつもはガッツリ予想を送ってくる弟マティアスも、今年は遂に簡易予想となってしまったので、来年はどうなることやら……。

 ではまずヒネッケ兄ハネスの予想メールを訳しましょう。

 (前評判同様)自分の本命もSea The Moonで決まりだ(ヘルフェンバインが乗れないのが残念だが)。2着以下はいろいろ可能性がある。順位付けをせずに挙げていくと、Giants Cauldron、Geoffrey Chaucer、Speedy Approach、Swacadelicといったところだろう。雨が降ればBorn to RunとOpen your Heartにも入着のチャンスはあるだろう。まあSea The Moonは負けないだろう。2年前にNovellistでも同じこと言ったが……。

続いて弟マティアスの予想。

自分もSea The Moonが明確な本命だと思う。スタミナに疑問符が付く馬が何頭かいるが、Magic ArtistとLucky Lion、またAmazonitやMaduraiも母系からそうだろう。Lucky Lionが勝ってくれればとは思ってるのだけどね。しかしLucky Lionはちょっと神経質な馬だ。最初に言ったとおりSea The Moonが固く、倒すべき馬でもある。Wild Chiefと、それより割り引くがSwacadelicも怖い。Geoffrey Chaucerは興味深いが、自分は押さない。Born to Runも確かに気になる。ChartbreakerとOpen your Heartは馬場が渋ったほうがよく、そうでないと無理だろう。

結論は

Sea the Moon
Lucky Lion
Wild Chief
Swacadelic
Karltheodor
大穴としてAmorous Adventure

 二人ともデビューから三連勝でウニオン・レネンを制してきたSea the Moonを絶対的本命馬と見ている。実際人気もSea the Moonになっている。

 では、日本からビデオだけでドイツ競馬を眺めている自分の予想をば。

 まず人気のSea the Moonからいくと、この馬は確かに高い能力を持っていると思う。ここま素質だけで勝ってきたと言ってもいい。だがそれ即ち、まだまだ馬が完成されておらず、走りっぷりに未熟さが現れてしまっている。どのレースも懸命に騎手が抑えながら逃げている感じで、ウニオンでは直線で追い出すと思い切り外へ向かって斜行し、審議を食らっていた。こういう馬はダービーのような多頭数のビッグレースでは取りこぼすことが多い。もっとも主戦だったヘルフェンバインが先日落馬したことでスミヨンに乗り替わり(実際は大した怪我ではなく今ハンブルク開催では既に勝ち鞍も上げているので、降ろすいい口実になっただけだが)、名手が上手く気性を押さえて御しきれば、もちろんあっさり勝ってもおかしくない。

 しかしレーティング1位でゼッケン番号1番となったのは、独2000ギニーのメール・ミュルヘンス・レネン勝者Lucky Lion。マティアスが触れているとおり、2歳時はブリンカーを付けてかなり危なっかしいレースをしていた神経質な馬だが、3歳になってから3戦はブリンカーを外し控える競馬が出来るようになって、明らかに一皮むけている。距離は1700mまでしか走っていないが、父はHigh Chaparral、母父Big Shuffleは短距離の印象が強いが、母父としては結構距離が持つ馬も輩出しており、問題ないと見ている。自分の本命はこの馬。

 前走ジョケ・クルブで4着に入ったWild Chiefが対抗。終始内の狭いところで厳しい競馬を強いられ、直線でもなかなか抜け出せない状況からラストで伸びてきた精神力は高く買いたい。

 複勝圏内ではウニオン3着のSwacadelicと最下位のGiants Cauldron。Swacadelicはハノーファーのトライアルで勝っている馬だが、安定感があり実力は出せるだろう。ただ勝ち切るほど強いかとなると、現状ではその域にはないだろう。Giants CauldronはSea the Moonの斜行被害を最も受けた馬で、最後は手を止めての最下位。順調に走っていれば、2,3着争いには混じっていただろう。

 もう一つのダービーステップに当たる重賞バヴァリアン・クラシックの勝馬Magic Artistは2000mまでの馬だろう。その他の出走馬もダービーには足りないと思われ、このレースからは今年はないと考える。

 あとは気になるクールモアのGeoffrey ChaucerとゴドルフィンのPinzoloだが、さすがにこのクラスの馬にやられているようではダメだろう。ここはバッサリ切り捨てる。

 ということで、

◎Lucky Lion
○Wild Chief
▲Sea the Moon
△Swacadelic
△Giants Cauldron

 そんな感じで、発走は間もなく日本時間0:05です。要注目。
posted by 芝周志 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2013年07月07日

今宵ドイツダービーでしたね


 みなさん、こんばんは。芝です。あけましておめでとうございます。

 さて、例年通りドイツダービーだけは取り上げるこのブログ、今年も早々にドイツのヒネッケ兄弟から予想メールが送られてきて、プレッシャーをかけられつつギリギリなんとか継続させることに成功しました。

 では、例年通りがっつり全出走馬コメントを書いてくる弟マティアスの予想をば翻訳。


Ivanhowe:まだミスをしていない馬だ。良馬場より渋ったほうがいいだろう。
Global Bang:2400mは持つだろうか?落ち着いた馬だけど、自分は懐疑的だ。
Nicolosio:重馬場がいい馬。軸には出来ないが対抗にはする。
VIF Monsieur:信頼出来る馬ではない。
Lucky Speed:スピードもある相対的にいい馬だ。シールゲン調教師は2400m持つのかやや懐疑的なようだが、自分はいけると思っている。私の本命。
Empoli:真のトップホースではない。調教師には期待するものがあるようではある。6着以内には来るのでは。
Tres Blue:安定した馬。ステイヤーとしていい血統。フランスでリステッドを勝っており、G3でも入着してる。注目はすべき。
Schulz:チャンスある穴馬。
Flamingo Star:6着以内はあるだろう。自分好みの馬だけど、2000m馬だろう。レースは時々落ち着かない。重馬場向きだが2400mは長いだろう。
Probably:2歳の頃アイルランドで重賞を走っている。6着以内なら驚きはない
Bermuda Reef:全く可能性がないわけではない。
Limario:よい2000m馬。2400mはちょっと長い。
Quienzieme Monarque:4月にアメリカから輸入された。向こうでは何度か重賞で4着になっている。ダービーでも4着はありえる。しかし2400mは多分ちょっと長いだろう。スタートがよくなく大抵後方からの競馬だし。スピードはある。
Saratino:父馬からもステイヤータイプではない。来るとは考えにくい。
Samos:成績からはなんとも測りにくい。カテゴリーとしてはチャンスある穴馬かな?
See the Rock:スピードはある。しかしこのクラスでどうかとなると、多分難しい
Noble Galileo:昨冬まではダービー候補といわれた馬。しかし今年はいいところなく、ここでは圏外か
Erlkönig:良馬場なら考えられる。ステイヤーだしスピードもある。その点は他の馬と比べて利点。上積みは必要だが、良馬場なら6着以内はありえる。
Nordvulkan:ダービークラスではないが、ステイヤーだ。

予想:Lucky Speed - Ivanhowe - Nicolosio - Quienzieme Monarque - Tres Blue - Limario



 続いて兄ハネスの予想。


IvanhoweかLucky Speed(両方共ケルンとミュンヘンで生で見た)がいいね。Ivanhoweは未完成なのに圧勝していた。Lucky Speedは名前にも栄誉が。

ハノーファーのNicolosioについては考えないといけないが、トライアルのレースレベルがどうだったかだ。Probablyを測りにすると低くはないと思うが、Nicolosioは重馬場でしか来ないと思う。天気は日曜も良い予報だ。年明け初戦がハノーファートライアルだったProbablyは上積みが期待できる。コンスタントに高いレベルで走ってる。

Flamingo Starはミュンヘンで勝ったかと思えた。いいステイヤーだと思う。

あとはGlobal Bang。去年から気に入っていた馬だ。まだヘマはしてないし、Manduro産駒でレベル的にも来れるだろう。

予想:Ivanhowe - Lucky Speed - Flamingo Star - Nicolosio - Probably - Global Bang



 では私の番ですが、正直言って今年は仕事が忙しく、ドイツ競馬をじっくり見れていない。そんなわけで、付け焼刃で今年の主要レースを見た上でざっくり予想。

 ケルン、ミュンヘン、ハノーファーのトライアル勝者はそれぞれ見どころある勝ち方をしており、まずはリスペクトしたい。その上で本命はハノーファーの勝ち馬Nicolosio。ヒネッケ兄弟は揃って重馬場専用と見ているが、むしろミュンヘンの勝ち馬Lucky Speedのほうがその傾向を感じる。Nicolosioのほうが器用さがありそうで、こちらを上位に。

 王道のウニオンレネンを勝ったIvanhoweは確かに見事な強さだったのだけど、経験が浅いままにあのような勝ち方をする馬は、ダービーで掬われることがよくある。シュレンダーハーン牧場主戦のデフリースが骨折で戦線離脱したため、鞍上に迎えられたのが日本でもお馴染みのデムーロ弟である。クリスチャンはいい騎手だとは思ってるけど、初コースにいきなり適応できるタイプじゃないかなと思い、しかも最内スタートなので割り引きたい。

 ちなみにIvanhoweの読み方だけど、実況で聞く限り「アイヴァンホウ」ですね。「アイヴァノウ」にも聞こえるくらい。

 他に気になるのは、フランクフルトのG3を勝ったVIF Monsieur。ミュンヘンでは惨敗してるが完全に重馬場にやられた口で、良馬場で逃げれば入着もありえると思っている。何より2歳から実績がある馬は、ダービーで結構活きる。

 その他、距離さえ持てば安定しているGlobal Bang、それとミュンヘンで見せ場を作ったFlamingo Star。Flamingo Starの鞍上ハンマーハンゼンは一時引退、トラックの運転手をやっていたこともあり、復帰後徐々に実績を積み上げてここまで復活した。最近乗れてるし、なかなか面白いと思っている。

 というわけで私の予想:
 Nicolosio - Lucky Speed - VIF Monsieur - Ivanhowe - Global Bang - Flamingo Star

 発走は日本時間本日23:30。昨年の1,2着馬は今年古馬になってもG1を勝って活躍しているし、要注目ですね。
posted by 芝周志 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2012年10月09日

【ケルン競馬場伝貧問題】現状更なる感染馬はなし


 Erstes Aufatmen in Sachen Quarantäne (German Racing)
 ”隔離検疫に関する件でまずはほっと一息”

 10月1日に発覚したケルン競馬場における伝染性貧血症の件、場内厩舎にて管理する全292頭の馬に対し行った隔離検疫だが、全馬陰性という結果が出た。まずは関係者みなほっと一息といったところであろう。

 但し、これは飽くまで感染症に対する抗体が血液中に出ていないということであり、即ち現時点で発症やその兆候を見せている馬がいないということである。伝染性貧血症の潜伏期間は3日〜3ヶ月ということなので、条例に基づき予定通り3ヶ月間は変わらず全馬競馬場敷地内から出ることは禁じられている。隔離状態が解除されるのは、3ヶ月後の再検査で再度全馬陰性という結果が出る必要がある。

 取り敢えずDanedreamもこの中に含まれていることになるので、彼女も今のところ無事であることが確認されたわけだ。

 昨日の凱旋門賞では、日本の競馬ファンの殆どが直線残り300mで歓声をあげ、残り50mで悲鳴をあげたのであろう。まあ私も確かに興奮させられた。しかしドイツ競馬基地としてはやはり「それでもDanedreamはその5馬身前にいたのだよ。」と妄想せざるをえない。恐らくドイツの競馬ファンたちも同じことを思っているに違いない。

 尚、オルフェーヴルの夢を破ったSolemiaがそれまでに勝っていた重賞はG2のコリーダ賞だけだ。

 コリーダ……

 過去に牝馬として凱旋門賞を連覇した唯一の馬の名である。コリーダ以来の偉業への挑戦を絶たれたDanedreamの無念は、コリーダ賞勝馬Solemiaに宿っていた。そういうことなのだろう。
posted by 芝周志 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬

2012年10月04日

伝染性貧血症事件勃発後のシールゲン調教師への取材記事


 10月1日に発覚したケルン競馬場在厩馬の伝染性貧血症感染による競馬場封鎖の件、3日のケルン地元紙Kölnische Rundschauに、Danedream管理調教師シールゲンへの取材記事が掲載されていた。

 Verlängerung für Danedream? (Kölnische Rundschau)
 ”Danedreamは(現役)延期?”

 事件勃発翌朝、取材記者が競馬場を訪れたとき、そこが封鎖されている競馬場とは分からない光景であったという。というのも、普段通りに馬房が開かれ、調教が行われていたからだ。

 「馬たちを運動させてあげないといけない。馬房の中に立たせっ放しにしておくわけにはいかないからね。」とシールゲン師は言う。

 Danedreamについては、「彼女が感染していないことを祈るばかりだ。」とのこと。感染馬を管理していたヴァイス厩舎とシールゲン厩舎は100mほどしか離れていないそうだ。敷地構造的にヴァイス厩舎は4コーナー脇の施設なのだろう。

 「(凱旋門賞では)賞金をつかむチャンスは十分にあった。彼女は最高の状態だからね。」
 「まさにカタストローフだよ。」

 ただ年内の出走が不可能になったことで、Danedreamの現役が1年延長される可能性もあるのではないかと考えてはいるようである。

 尚、30日にミラノのヴィットーリオディカプア賞(伊G1)で2着になったシールゲン厩舎のAmarillo他、このレースを勝った同じくケルン競馬場所属のレーヴェ厩舎管理馬Amariro等何頭かの馬たちが、帰国途中に宿泊させたバーデン競馬場で足止め状態とのことだ。ミラノへの出発前に検査をして陰性だったため、バーデン競馬協会ではそのまま面倒を看ると提案しているが、もともとケルンにいた馬であるため、戻さねばならないかどうかは、ケルン市当局の判断に委ねられていること。

 シールゲン「私は両手を縛られているようなものだよ。」
posted by 芝周志 at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬