ちょいと遅くなりましたが、先週25日(土)に挑戦した中山でのコンデジ撮影の結果について気づいたところをば。
使ったデジカメ、及び基本設定は以下の通り。
機種:CANON Powershot A520
記録画素数:2272×1704画素
ISO:50固定
焦点距離(35mmフィルム換算):35-140mm
連写機能:使用なし
測光方式:スポット測光(中央固定)
ホワイトバランス:プリセット(太陽光)
前回も書きましたが、ISOは50から1段でも上げると画質に即影響するため、シャッタースピードが遅くなっても上げずに撮るつもりでした。当日は昼頃まで雲がかかっていたものの、幸い午後には快晴となり、ISOを気にする必要はありませんでした。コンデジ撮影としては、最高の条件に恵まれたと言っていいでしょう。その代わり悪条件での撮影は殆ど試せなかったので、今回は飽くまで光量を十分に確保できる環境下でのチャレンジということになります。
まず、まだ雲がパドック上空を覆っていた6レース新馬戦のパドック。
広角撮り。ホントは被写界深度をもう少し稼ぎたかったのだけど、これ以上シャッタースピードを落とすのは取り敢えず避けたかったので、F4.5で。しかしこれでもまずは無難なところかなと。
但し、やはりAFが甘いのが多かったですね。特にズームにすると、動いているときは上手くいってもこれくらいです。
AFサーボがなく、毎度ワンショットAFで撮ってるから、馬を追うコツを掴んでピントの甘さを克服するしかない感じですね。
しかし7レース以降はすっかり晴れて、パドックにもきれいな秋の日差しが差し込んだため、ズームで寄ってF5.5にしても、1/800秒までスピードを稼げ、AF精度も高まり、これくらいくっきりとした写真も撮れました。
ただワンショットAFゆえの典型的な失敗パターンとして、シャッターを押してから実際に撮影されるまでに、ピント合わせの一拍が入ってしまうため、以下のように顔がフレームから切れてしまうような写真を量産してしまいました。
これもカメラ性能に依存した解決策はなく、フレーム内に常に収めながら馬を追うテクニックを再三撮影することで掴んでいくしかないでしょうね。しかしその辺は慣れの問題とも思うので、克服までにそれほど時間がかかるものではないでしょう。
コンデジの手軽さを活かした撮り方としては、思い切って柵の下までカメラを下し、広角で目暗射ちしてみるのも面白いです。4、5回試し撮りすれば大体の理想的角度は分かります。天気の良い青空を入れながら広角であおるように撮ると、こんな感じの写真になります。
ゴール前写真や返し馬はさすがに厳しかったです。返し馬ですら以下のとおりで、レースについてはワンショットAFの問題も含めて、タイミング良くフレーム内に収めることが難しかったです。
この点も慣れである程度克服することは可能でしょうが、いずれにせよ一眼望遠ほどの対応力はなく、絵としてきれいにまとまった写真を撮るには偶然に頼る部分が多すぎると思います。コンデジの得意分野ではないと割り切って、他のイメージを探した方がいいでしょう。
結局競馬場でコンデジの能力を引き出すには、広角メインに景色としての描写に凝った方が良いのではと思います。この日の午後はきれいに晴れたため、そういった景色として撮るには絶好の条件となりました。
4コーナーからの撮影ですが、柵からカメラを外へ出して、モニターを斜めに覗きながら柵沿いの観客をフレームから外し、斜めに広がるターフと空の雲を返し馬のタイミングに合わせて撮って見たのが以下の写真です。
好きな馬を撮りたい人には、こういう景色写真は無用かもしれませんが、こういう場面の中に自分の好きな馬が写っているのも素敵でしょう。そこは写真撮影が単調にならないように、工夫してみる範囲のもとの思います。
ただ、馬を間近に撮るなら、やはりパドックでの撮影慣れをするのがいいのでしょうね。その場合はやはりまずワンショットAFのピント合わせのタイミングと、フレーム合わせる馬の追い方を覚えるのが肝心でしょう。天気が悪く光量が少ないと、AFの測光が甘くなるのは否めません。これはシャッタースピードの問題ではないため、感度を上げて解決するものではなく、馬を追いながら如何に測光ポイントを1点に会わせ続けられるかになるのでしょう。
それでも冬の中山とかは、パドックも最初から光が少なくなってしまうでしょうから、シャッタースピードと相談しながら、まずは出来るだけ絞りを開放にして明るさを確保し、ISOを上げるのは最終手段という感じで攻めることになるのだと思います。
それにしてもこれだけ好天に恵まれたため、結果としては楽しい撮影が出来ました。コンデジ派の人たちにも、コンデジの長所を活かした撮影を楽しんでもらえればと思います。この記事が多少の参考になれば幸甚かなとw
2010年10月01日
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