ミッションモード
まず父Galileoというところに大抵の人は目が行くだろう。そりゃあ欧州の一流血統だ。しかもアーバンシーの仔でもあり私としても以前から贔屓の種牡馬である。だがそれ以上に母の名ですよ!Royal Fantasy!少々在り来たりな名前だから全然違う馬かもしれないと思って念のため調べてみたら、父Monsun。決定だ。2003年独セントレジャー馬、あのお転婆で愛くるしい瞳を持った栗毛の少女Royal Fantasyである。全く気づいていなかった。まさか吉田さんの所有馬になっていたとは。まさかあのあどけないやんちゃ娘の子供が日本で走ることになろうとは!しかもよく見ると人気の一角を担っている。欧州血統ゆえにスピード勝負に不安はあるが、幸いやや重で更に天気が崩れる傾向。これはメインなんかよりこっちのほうが重要だとばかりに競馬場へ直行。そしてミッションモードはスミヨンの鞭に応えて見事に馬群を裂き勝利。


しかしこんな性格だからしばらく未勝利から抜け出せず、ちぐはぐなレースを続ける。具体的には馬を落ち着かせるため馬群に入れてレースをさせていたのが裏目に出ていたようで、後方外目に控えるようになってから一気に素質を開花。そこから3連勝でセントレジャーを制したのである。
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4歳になっても現役を続けたRoyal Fantasyは結局未勝利に終わるものの、独仏の重賞戦線で好走し、ヴェルメイユ賞(仏G1)で2着に入ったのは十分誇りとしていい成績だ。一方春緒戦のゲーリンク賞(G2)ではパドックから本馬場へ向かう途中でまたしても騎手を振り落とし、競馬場から外周道路まで飛び出すという、相変わらずのお転婆振りを発揮している。パドックで写真を撮った後、本馬場へ入ってくる前に即効で彼女の単勝馬券を買ってコース際で入場を待っていた私は、いつまで経っても彼女が現れないことにえらく困惑したことをよく覚えている。その後にもどのレースだったか忘れたけど一度騎手を振り落としており、実にしょもない娘だった。それでも秘めた素質は一級だったし、そして何よりあのくりくりした無邪気な瞳が本当に可愛かった。
そんな彼女が母になり、その仔ミッションモードが日本でオープンクラスに踏み込もうとしている。瞬発力勝負ではやや分が悪そうな感じがするが、ある程度長い距離で自力がものをいう勝負になれば、高いクラスも期待できそうだ。
そんなわけで、今年の2歳馬ではミッションモードをとことんえこ贔屓して応援することにする。
ところで上に写真を挙げたように、かつてネガフィルムで撮っていた競馬写真を、これを機にフィルムスキャナで取り込み始めた。ドイツで使ってたフィルムスキャナより、複合機のCANON MP980のほうがなんだか綺麗に読み込んでくれるので、現在サイトに上げてある古い写真の差し換えも含めてこつこつ作業しようかなと。にしても、NIKON F60にSIGMAの70-300mm, F4-5.6を付けて撮ってたときは1コマ/秒だったから、実際には押しっぱなしでなく自分のタイミングでシャッターを切っていたので、直線2、3枚の勝負とかだった。8コマ/秒でフィルム切れを気にすることなく撮り捲くっている今からは信じられない。よくやってたよな俺。
POGでリリエン指名した当方としては、Royal Fantasy仔の活躍を喜ぶ一方で微妙に忸怩たる思いもあったのです(苦笑。よりによって両方同馬主同厩舎だもんなぁ。
Anna Mondaはすでに現役時代に吉田さんに買われてたのは知ってましたが、ヨーロッパに残ってモンジューを付けてたんですね。
両方ともサドラーとモンズーンの掛け合わせだから路線が被りそうで使い分けが難しそうですな。
なんだか一旦放牧のようですけど、私が競馬場へ行く日に出走したら写真撮っておきますね。