先週、安田記念残り1Fでウオッカの勝利に絶望し、大勘違いで大外の青い勝負服をディープスカイと思い込んでカンパニーを激写し捲くった芝周志です……_| ̄|○
ドイツに行く前はちゃんと帽子の色で見分けてたのに、いつの間にやら表面積の広い勝負服だけで馬を判断するようになっていたようで、ちゃんと内のディープスカイを狙ってたらラスト50mくらいはウオッカに焦点をシフトできていただろうと思うと悔しさ倍増です。しかもレース前は、「今日は負けてもウオッカを撮る日」とか言ってたのに…(嗚呼)。単勝1.8倍取ってても嬉かありません。カンパニーがファリダット差してたら三連複取れてたなんて、思い出すだけでも……くっ、カンパニー、オマエって奴は!オマエって奴はっ!でもノリちゃんにはダービーで気持ちの良い思いをさせてもらったので、はい、もう誰も恨みません。
そんな感じで3週連続の競馬場疲れも手伝ってブログをサボり捲くってました。長手綱でやる方針にしたので別にしばらく放置したところで別にいいはずなのだけど、日本ダービー、安田記念だけでなく、英仏ダービー、そして独1000ギニーやダービートライアルがあったりで、実際のところ書きたいことがいっぱいあったにも拘らず、どこか溜まった疲れから頭がそれらを全く処理できないまま時間が過ぎてしまったことに忸怩たる思い。でももう今更だから細かく振り返ることは已めます。
それでもドイツの3歳戦には簡単に触れときます。独1000ギニーは英1000ギニー6着のPenny's Giftにドイツ勢完敗。2着のFabianaは人気薄が直線一気で入り込んだものであり、このレースだけでは実力評価はできない。ドイツ馬では実力上位と見込まれていたNorderneyが不利なく力を出していたにも拘らずPenny's?GiftやフランスのEntre Deux Eauxに全く敵わず敗れてしまい、少なくとも今年のマイル3歳牝馬は高いレベルを望めそうもないということが判明してしまった。
牡馬は、6月1日にミュンヘンとハノーファーでダービートライアルがあり、Gr.IIIのバヴァリアン・クラシックをSaphirが、準重賞のハノーファー・フォルクス銀行大賞をSuestadoが制した。共にレースの質としては高かったと思う。昨年のラティボア・レネンを勝った後ゴドルフィンに買われたPeligrosoが参戦したバヴァリアン・クラシックは、そのPeligrosoがデットーリを背に澱みないペースで逃げ格の違いで押し切ると思われたところを、Saphirがステイヤー資質全開にしてジリジリと追い詰め差し切った。この馬は1レース毎に成長している姿が見え、先々結構楽しみな馬だと思う。
しかしダービー候補としては、ハノーファーを勝ったSuestadoの方が取沙汰されている。面子レベルが低かったとはいえ、相手を完全に子ども扱いした勝ちっぷりであり、当然の注目が集まったわけだ。今年からシュレンダーハーン、ウルマン陣営の主戦になったデフリースは、明日ウニオンでダービーの切符を取りに行くWiener Walzerより、本番ではSuestadoに乗りそうな雰囲気が既に漂っている。ハノーファーの準重賞は一昨年ダービー馬のAdlerflugが勝ってるし、馬場が荒れ易く結構スタミナを要求されるところがハンブルクに似てるので、左回りでもトライアルとしてはかなり適していると思う。移動祭日の聖霊降臨祭開催をやめて6月第1日曜日に固定し、重賞に格上げしてもらえないものだろうか。
尚、ついさっき行われたドレスデンのダービートライアル準重賞フライベルガー・プレミアム大賞(3歳ドレスデン賞)は2頭出走取り消しの4頭立てとなり、デビュー2連勝中のNavajo Dancerにとっての出来レースになるかと思ったら、Navajo Dancerは仕掛けどころで全く伸びず、ダービー登録のないPalermoが力強く逃げ切ってしまった。ドレスデンでは1年で唯一注目が集まるレースなのに、95年のAll My Dreams以来ダービー馬が出てないばかりか、このままでは益々有力候補が集まらなくなってしまう。旧東独地域では貴重なレースなだけにこの傾向はとても残念。
明日のダービートライアル真打、伝統のウニオン・レネン(Gr.II)は、先に挙げたシュレンダーハーン牧場のWiener Walzer、PlatiniやPaoliniの半弟Panyu、Oriental Tigerの半弟Oriental Lion、及び中1週で再びドイツへやって来るデットーリとPeligrosoが人気を分け合いそう。今のところどの馬が抜けているという感じはなく、ダービーへの評価は全てレースの結果次第。