1年ぶりですこんばんは。
間もなくドイツダービー発走ですね。日本時間の23:55です。
例年通りこのレースの予想だけはブログに書いてるわけですが、おなじみのドイツの競馬友達ヒネッケ兄弟からは既に週はじめに予想が届いており、私も木曜日には返事をしていました。それですっかり満足して、ついさっきまでブログに書くことを忘れていた次第です。
しかし、それにしても今年のドイツ三歳戦線にはそそるものが乏しい。ヒネッケ兄弟も今年は気持ちが乗らないと書いてきており、なんにせよ低調感は否めません。一応Royal Youmzainが一つ頭抜けている感じではあるにせよ、例えば2012年のNovellistのような圧倒的な強さを感じるかというとそうではなく、その足元を掬ったPastoriusのような潜在力を感じる馬がいるかというとイマイチ……
出馬表はこちらより
では一応ヒネッケ兄弟のメールをご紹介。まず弟のマティアスから。
Weltstarはステイヤーだ。DestinoがウニオンレネンでWeltstarと接戦を演じたのは驚きだった。それまでの成績が足りなかったからね。ウニオンでの走りは十分なものだ。ミュンヘンでのRoyal Youmzainの走りはそれほど印象的ではなく、バーデンバーデンでも然程ちぎっていたわけではない。聞いたところによると、厩舎主戦のペトロサはRoyal YoumzainとChimney Rockのどちらに乗るか、かなり悩んだらしい。Royal Youmzainは、今回ハンブルクで勝つには、性格的に神経質すぎる気がする。バーデンバーデンでのChimney Rockの走りは無視してよく、多分左回りが得意じゃなかったせいだろう。はっきりとした不利もあったし。なので、この馬にちょっと期待したい(※本日出走取消になりました)。Destinoはダービーディスタンスをこなせるだろう。Salve de Rioは父系がステイヤーではないが、母系はいけるし、陣営もかなり期待しているようだ。上に挙げた5頭の中にダービー馬はいるだろうと予想する。その他には期待してない。Jimmuは臨戦過程があまり良くないが、あまりレベルの高くない世代だし、ステイヤーとしての能力で6着以内には来るかもしれない。Eccoは最後のスタミナが足りないと思う。Aldenhamにも同じことが言えると同時に、非常に乗りにくい馬でもある。Sweet Manは最低限のステイヤー資質はあるので、この世代の中では多少価値はあるけど、来ても驚きの範疇だね。Guiriは全然信頼できない。
Weltstar-Royal Youmzain-Chimney Rock-Destino-Salve del Rio
次に兄のハネス。
今年のダービーのレベルに対する「抗議」として、短くまとめる。Royal YoumzainとWeltstarの同着ってことで。そのあとはあまり浮かばないが、3着は(毎度穴馬が来るし)Sweet Manで(Balmain(※ハノーファーのトライアル勝馬。故障で不出馬)の2着で価値は上げられるし)。その他に関しては特になし。申し訳ない。今年は感情的にも推せる馬がいないもので(Royal Youmzain以外にはだけど、しかしこの馬に対してもワグネリアンのほうが気持ち的結びつきは上)。
ハネスのワグネリアン発言について補足すると、彼はディープインパクトのダービーを府中で生観戦してるので、ディープ産駒には常に思い入れが強いのです。
さて、私の予想はというと、以下の並びで彼らに返信しました。
Salve Del Rio- Royal Youmzain- Weltstar- Destino- Ecco
まずRoyal Youmzainについて。成績も安定しており、ペトロサがしっかり好位から直線で抜け出す競馬をできれば、上位入線を外すことはないでしょう。そのRoyal Youmzainの足元を掬う候補一番手には、Salve Del Rioを狙っています。昨年の二歳G3ヴィンターファヴォリート賞の2着という実績馬で(勝馬には8馬身ちぎられれてますが)、今年緒戦ミュンヘンのバヴァリアンクラシック(G3)4着に対し、ウニオンレネンでは確実に馬の状態が良くなってきてるので、本番にばっちり合わせてくる可能性があります。当然ウニオン勝馬Weltstarも徐々に仕上げてきている感があります。Destinoはウニオンで突然好走したので、それがフロックでなければ上位に入り込む可能性はあるでしょう。あとは単純にダービーでのシュタルケは侮れないという理由でEcco。なんかこれを書いてる発走約2時間前で3番人気なんだが、ドイツの競馬ファンも考えることは同じなんでしょうか……
そんな感じで、今年は非常にテンション低く観戦することになりそうです。