2011年03月03日

2010年ドイツ年度代表馬はScalo

 またブログをサボってる間に年度代表馬が決定してしまった。2010年ドイツ年度代表馬はScaloとなった。一応私が考えたとおりの結果である。

 Scalo ist Galopper des Jahres 2010

 大衆紙Bildのインターネットサイトを通じた投票と郵送投票により、ノミネート馬3頭の得票率は以下のとおりとなった。

 Scalo: 43%
 Night Magic: 40%
 Vanjura: 17%

 事実上昨年のドイツ競馬で目立った活躍をしたのは3歳のScaloと古馬のNight Magicで、一応3頭ノミネートするこれまでの慣習から、もう1頭挙げるならマイルのVanjuraというものだったので、前者2頭で票が拮抗したのは、かなり健全な姿だと思う。前回記事で各馬触れたとおり、シーズンを通じてドイツ競馬を牽引したのはNight Magicであったが、Scaloは一旦主役の座から下がったものの、秋に再浮上し、オイローパ賞でNight Magicとの直接対決を制したのは大きい。全体的な活躍を重視するか、最終的な勝負を尊重するかの差が3%の違いだったということで、仮に逆だったとしても大きな異論は出なかったであろう。

 ところで、毎年ドイツの年度代表馬選考については苦言を呈している私であるが、今回は結果が予想通りであったこともあり、それほど苦々しいものは感じていない。しかしそれはまさに結果としてであって、選考過程については今回も外野から見える範囲で振り返ってみる意味はあるだろう。

 まずアンチ票については、今回は最初からそれほど問題とはなっていなかった。というのも、かつてのシュッツ厩舎、現在ではヒルシュベルガー厩舎という有力であると同時に僻みを受けやすい厩舎の馬がノミネートされていなかったからだ。シュレンダーハーン牧場ウルマン男爵家専属のヒルシュベルガーは、昨年はどう考えても成績が抜けていたGetawayとWiener Walzerをノミネートさせていたにもかかわらず、オンライン投票3,608票、郵送票を合わせても恐らく4000票そこそこという僅かな投票数の中で、不自然と思えるほどの得票率で実績下位のNight Magicに敗れてしまった。しかし今回はScaloのヴェーラー厩舎が他の2頭の厩舎より規模的に抜けてはいたものの、シュッツやヒルシュベルガーほどやっかみを受けているわけでもなく、事実上昨年の実績通りに票が分散されたのである。

 また今回は、運営側もそれなりの対策を講じてきた。オンライン投票の際、氏名、住所、メールアドレス等の個人情報を記入させたのである。恐らく郵送でも同様の措置がされたはずだ。投票者の中から抽選でプレゼントを与えるという特典は以前からやっているが、昨年のオンライン投票やそれ以前の電話投票など、IPアドレスや電話着信記録から調べるのかというほど事前の個人情報提供はさせておらず、そもそも特典当選自体が出来レースなんじゃないかと思われるやり方だった。それゆえ多重投票もかなり可能だったと思われる。しかし今回は前もって個人情報を詳細に書かせたため、恐らく多重投票がかなり抑えられたはずだ。

 もっとも、今のところ競馬人気が盛り返しているという状況ではないにもかかわらず、German Racingの発表では、総投票数が昨年のほぼ倍になったと書かれている。上記のような多重投票の抑止策が取られたなら、本来なら昨年より投票数が減りそうなものだが、この発表は俄に信じ難い。しかも明示されたのは各馬得票率だけで、投票実数はなく、この辺にドイツの年度代表馬選考イベントの不正直さが相変わらず見え隠れしている。昨年はオンライン票が自動表示されてたのだが、今年はなかったところがなんともいやらしい。

 まあしかし、前年までに比べればましになったと言えるだろう。クソ真面目で融通の効かないドイツ人という神話的イメージに、来年は更に一歩近づいてもらいたいものだ。

 選考制度の話ばかりになってしまったが、ノミネートされた3頭はいずれも今年現役続行の予定である。年度代表馬に選ばれたScaloは、2400mの所謂チャンピオンディスタンスで活躍を期待できる唯一の馬と言っていい。もちろん新興勢力の台頭は大歓迎であるが、やはりLando産駒のScaloが中心となって今年のドイツ競馬を盛り上げ、更にジャパンカップに参戦なんかしてくれた日には、ドイツ競馬ヲチとしては胸熱の至りである。ここ数年3歳の活躍馬が古馬になってイマイチなので、Scaloには是非とも頑張ってもらいたい。

 んで、当ブログの勝手に年度代表馬選び2歳部門他が放置のままなのだが、取り敢えず2歳部門をやらないことには春からの3歳クラシック戦線を展望できないですな…。えっと、近日中に頑張ってみます…(・・;
posted by 芝周志 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ競馬