ドイツ・ダービーは戦前オーストリア、ハンガリー、デンマーク等の周辺諸国の馬にタイトルを奪われることはしばしばあったが、戦後は国内調教馬限定となり、再び外国馬へ扉が開かれたのは1993年。それから18年間ほぼ毎年外国馬の挑戦を受けながらドイツ勢がタイトルを守ってきたが、今年遂にドイツ・ダービー馬の称号が国境を越えた。ゴドルフィンの第2調教師アル・ザルーニが送り込んだBuzzwordがZazouとの直線での叩き合いを制し、優勝したのである。2着はウニオン・レネンを圧勝して臨んだZazou。3着にノルウェー調教馬のSir Landoが後方から追い込み入線するが、直線でRussian Tangoの進路を妨害し4着に降着。そのRussian Tangoが3着となる。
7月18日ハンブルク
第141回ドイツ・ダービー(G1, 2400m)
以下、関係者コメント(GaloppOnline.deより)
フレンチ騎手(1着Bussword)
「ドイツは徐々にお気に入りの国になってる。昨年G1を勝ち、初めてのダービーも取れた。Buzzwordは強靭な馬で、G1を勝って本当に報われた。」(註:昨年オイローパ賞をJukebox Juryで勝っている)
ホーファー調教師(2着Zazou&5着Lamool)
「両馬とも実力通りに見事に走った。Zazouには最後の200mが長かった。2000mならG1に勝てる馬だ。Lamoolにはもう少しやわらかい馬場の方がよかっただろう。」
ヴェーラー調教師(3着Russian Tango&9着Scalo)
「Scaloはまったくまともなレースができてなかった。馬場も乾き過ぎていたのだろう。Russian Tangoの距離適性に対する問題には答えが出た。彼は素晴らしいレースをした。」
ノイロート調教師(4着Sir Lando)
「彼は最高のレースをした。降着は実に腹立たしい。ダービーで3着と4着では大きな違いだ。私はAppel Au Maitreでも4着になっているのだ。」
ジョンストン調教師(7着Monterosso)
「非常に残念だ。私の馬は勝ち馬には4馬身半差で勝ったことがあるのだから。彼には多分もっと長い直線が必要だ。」
シュタルケ騎手(13着Seventh Sky)
「最後のコーナーでは5番手までポジションを上げることが出来たが、その後伸びなかった。」
2010年07月17日
第141回ドイツ・ダービー予想
まさか前日に終電まで飲むとは思わなかったので、当日になってしまった…。
トライアル回顧は前々回記事に書いたので、早速ダービー予想に入ろう。
7月18日ハンブルク
第141回ドイツ・ダービー(G1, 2400m)20頭出走(補欠3頭)
(日本時間午後3時時点でKite HunterとGodotが出走取り消し確定。Lyssioが繰り上がり出走予定)
昨年ダービー予想を紹介したドイツの競馬友だちヒネッケ兄弟から、今年もたっぷりとした予想メールが届いた。今年も現場ドイツ人競馬ファンによる今年のダービー展望を、メールをくれた順番に紹介しよう。
(内容は抄訳。文脈から言及された順番を一部入れ替えたり、出走取り消し馬の話は削除してあります。)
◆弟マティアスの予想
最後に全く言及してなかったKeep Coolを三連単に絡めるとか、ちょっとツッコミを入れたくなったが(笑)、軸はMonterossoで已む無しとの見解。ドイツの馬には高い信頼を置けないということだ。Sir LandoやUstilagoを馬券に絡めようというところは、兄よりも賭博師気質なマティアスらしい。
◆兄ハネスの予想
最後は日本の競馬が気になって仕方がない兄ハネス(日本競馬オタ)。もともとロマンチスト馬券派とは思っていたが、自らはっきり宣言してくれると清々しい(笑)。
予想は結局Monterossoで諦めざるを得ないという感じだ。それに対しZazouがどれだけ対抗してくれるかといったところだろう。
前々回記事では挙げていなかったが、2週間前のミュンヘンで古馬混合のハンデ・リステット戦が行われており、2歳時のレーティングトップNeaticoが滑り込みでダービー前に叩いてきた。ローテーション、距離適正に不安は残るが、シーズン当初は期待馬の1頭に上がっていた馬なので、一応の注目はしておきたい。
さて私が彼らに送った予想はというと、一応以下のとおり。
Seventh Sky
Zazou
Monterosso
Lindentree
Scalo
突如登録してきたMonterossoの評価には苦しんだが3番手にした。単にドイツ競馬基地の自分としては本命に置く気になれないというのが本音なのだが、一応無理矢理こじつけた理由を言うと、まず血統的に本質的にはステイヤーではないということ。またDubawiは重馬場適正が強いが、今年のハンブルクは好天が続いて良馬場がほぼ確実だ。しかし1週間の連続開催で馬場は例年通り相当荒れており、要はこのドイツ・ダービー特有の荒れ馬場への適正があるかどうかが重要で、そこは重適正とは違うスタミナと精神力が求められる。鞍上ファロンもドイツ・ダービーは久しく乗ってないし、敢えてその対応力に疑問符を付した。
ヒネッケ兄弟からは評価を得られなかったSeventh Skyだが、私は今年のKing's Bestのトレンドと、ダービー実績のある母Sacarinaの血の力を信じて本命にした。兄SamumやSchiaparelliはデビューから活躍していたのに対し、確かにSeventh Skyは前走のトライアルに勝つまで未勝利だった。しかし徐々に成長している様子が見え、日本のエイシンフラッシュも英国のWorkforceもダービーで開花したように、今年のKing's Best産駒は遅れてやってきてこそ怖いと考える。
Zazouは、ハネスも書いている通り、これまでの成績からドイツでは明らかなNo.1である。特に母系の血統はスタミナがある。ただこれまでのレース過程をみると、2000mがベストな気がし、2200mのウニオンでは残り300mの瞬発力勝負で勝ったものの、真の持久力が求められるダービーで対応できるかには僅かに疑問符が残る。あっさり勝たれたら仕方ないが、ここは敢えて2番手に下げた。
Lindentreeは私の中のダークホースだ。ウニオンではZazouに完敗したが、早めに仕掛けてよく残った2着は評価できる。Zazouの猛烈な勝ちっぷりに目が奪われがちだが、2頭でロングスパートしていたら、もしかしたらZazouの脚が先に止まってLindentreeが差し返していた可能性も否定できない。
Scaloはヒネッケ兄弟も書いている通り、最終評価が出来ない馬だ。トライアル回顧にも書いたとおり、勝った重賞2レースは楽勝だったとはいえ、明らかに相手のレベルが低かった。そして真の試金石になるはずだったウニオンでは、とことん不利を被って何も出来ずに終わってしまう。Lando産駒は決して2400mがベストではなく、母系もマイラータイプなので、距離適正にも不安が残る。この馬の本来の力が単に上位だった場合にはあっさり勝つかもしれないし、なんだかんだでLando産駒には勝ってもらいたいという思いはあるので(賭博師の弟マティアスもその気持ちは同感だと書いてた)、一応予想の中には入れておいた。
馬券を買う場合は、自分は基本的に単勝主義者なのでSeventh Skyの単・複を1点。あとはSeventh SkyとLindentreeで上記の残りの馬にワイドで流す感じになるだろう。
レースの鍵は直線でのコース取り。全体に馬場が荒れている中で、仮柵が外される内5mくらいが王道となる。早めにこの王道に切り込める馬が有利になるが、馬場荒れの少ない大外で勝負をかけるロングスパートが利く馬が一気に差し切ることがよくあるのもドイツ・ダービー。馬の能力だけでなく、コースを熟知した騎手の経験も重要なファクターとなる。
というわけで発走は日本時間の19日午前0時30分。間もなくだ。
トライアル回顧は前々回記事に書いたので、早速ダービー予想に入ろう。
7月18日ハンブルク
第141回ドイツ・ダービー(G1, 2400m)20頭出走(補欠3頭)
(日本時間午後3時時点でKite HunterとGodotが出走取り消し確定。Lyssioが繰り上がり出走予定)
馬番 | ゲート | 馬名 | GAG | 斤量 | 馬主 | 調教師 | 騎手 |
| 1 | 15 | Monterosso | 98.5 | 58.0 | Darley Stud Management Co.Ltd./England | M.Johnston | K.Fallon |
| 2 | 1 | Zazou | 95.5 | 58.0 | WH Sport International | Mario Hofer | O.Peslier |
| 3 | 7 | Buzzword | 95.5 | 58.0 | Godolphin Management Co.Ltd./England | M.Al Zarooni | R.Ffrench |
| 4 | 8 | Scalo | 94.5 | 58.0 | Gestüt Ittlingen | Andr.Wöhler | E.Pedroza |
| 5 | 6 | 94.5 | 58.0 | Stall Steigenberger | Mario Hofer | J.Victoire | |
| 6 | 2 | Russian Tango | 94.0 | 58.0 | Rennstall Darboven | Andr.Wöhler | J.Bojko |
| 7 | 17 | Neatico | 94.0 | 58.0 | Gestüt Ittlingen | P.Schiergen | C.Soumillon |
| 8 | 5 | Lindentree | 93.0 | 58.0 | Stall Grafenberg | W.Hickst | Y.Lerner |
| 9 | 18 | Ustilago | 92.0 | 58.0 | Gestüt Röttgen | W.Baltromei | D.Boeuf |
| 10 | 11 | Baschar | 91.5 | 58.0 | Stall Litex | M.G.Mintchev | A.Crastus |
| 11 | 9 | Nordfalke | 91.5 | 58.0 | Gestüt Wittekindshof | P.Schiergen | A.Göritz |
| 12 | 16 | Keep Cool | 91.0 | 58.0 | Gestüt Winterhauch | A.Löwe | T.Hellier |
| 13 | 14 | Next Hight | 90.5 | 58.0 | Gestüt Ammerland | P.Schiergen | F.Minarik |
| 14 | 20 | Supersonic Flight | 90.5 | 58.0 | R & B Int. | M.Rulec | D.Porcu |
| 15 | 10 | Nightdance Paolo | 90.0 | 58.0 | Stall Hornoldendorf | P.Schiergen | Jiri Palik |
| 16 | 3 | Lamool | 89.0 | 58.0 | E.Sauren | Mario Hofer | A.de Vries |
| 17 | 4 | Seventh Sky | 89.0 | 58.0 | Stall Blankenese | P.Schiergen | A.Starke |
| 18 | 12 | Val Mondo | 89.0 | 58.0 | Stall Dipoli | U.Ostmann | I.Mendizabal |
| 19 | 13 | Jammy Shot | 89.0 | 58.0 | Stall Turffighter | Andr.Wöhler | M.Demuro |
| 20 | 19 | Sir Lando | 88.0 | 58.0 | Stall Perlen/Norwegen | W.Neuroth/ Norwegen | J.Fortune |
| 21 | 0 | 88.0 | 58.0 | Stall Elfenstein | H.-J.Gröschel | D.Bonilla | |
| 22 | 0 | Lyssio | 87.0 | 58.0 | Gestüt Ittlingen | P.Schiergen | G.Masure |
| 23 | 0 | Mulan | 85.5 | 58.0 | Stall Steigenberger | W.Hickst | A.Pietsch |
昨年ダービー予想を紹介したドイツの競馬友だちヒネッケ兄弟から、今年もたっぷりとした予想メールが届いた。今年も現場ドイツ人競馬ファンによる今年のダービー展望を、メールをくれた順番に紹介しよう。
(内容は抄訳。文脈から言及された順番を一部入れ替えたり、出走取り消し馬の話は削除してあります。)
◆弟マティアスの予想
ドイツ馬のにはスタミナに疑問が残る馬が多い。全体として今年の馬たちはあまり信頼していない。前哨戦も特に言及すべきものに乏しく、ドイツの標準でも展開の遅いレースばかりだった。
それゆえMonterossoに大きな期待をしている。この馬はいい馬で、距離も持つだろう。良馬場に合っているかは疑問が残るが、私はこの馬を気に入っている。これまで良馬場で走った内容から、ドイツの馬に対抗しても十分通用するだろう(註:今夏のドイツは好天続きで馬場が乾いている)。
Scaloは分からない馬だ。ウニオン・レネンでのレース振りは検討材料にならないからだ。
Neatico、Nordfalke、Russian Tango(いい馬ではある)は2400mは持たないと思う。
Zazouのことは高く評価しているが、スタミナについては何ともいえない。4、5着には来る馬だと思う。
英国馬のBuzzwordは、Monterossoには明らかに劣る。King Edward VII Stakesの内容から、Monterossoと比較し距離2400mが合ってるかも疑問だ。しかしチャンスは十分で、ドイツ勢にとっては怖い存在だ。私の評価としてはZazouと同じレベル。
Lindentreeは距離適正はある。ただ上位3着に入るタイプではない。
Bascharは来ると思わない。
Sir Landoは驚かす可能性のある馬として注目しておきたい。ブレーメンのトライアルの成績は忘れていい。あの時はゲートで少しイレ込んでいた。うまく条件が合えば、上位5頭以内には来る。
Ustilagoは入着の可能性はある。成績は足りないが、厩舎の調子はいい。
Val Mondoは堅実ないい馬で、私が好きなタイプだ。しかし勝ち負けとなると難しいだろう。レベル的にあと一つ足りない気がする。
Seventh Skyは、上位5頭に入るためには、ハノーファーのトライアルから更にもう一段成長しないといけないだろう。鞍上シュタルケには、血統や馬主等の関係で「お気に入り」の馬ではある。
Supersonic Flightは、長い目で見ればとても期待できる馬だ。しかし現段階ではまだ少し足りない。
Lamoolは所謂調教では走る馬。良馬場に合うタイプではない。
Next Hightは血統から距離の持つ馬だ。しかしウニオン・レネンやフランスのリステッドの内容から、この馬は来るとは思わない。
ということで、5頭選ぶと以下のようになる。
Monterosso
Scalo
Sir Lando
Zazou
Buzzword
馬単の軸はMonterossoだ。上記の上記の馬以外では、UstilagoとKeep Coolを三連単には絡めておこうと思う。
最後に全く言及してなかったKeep Coolを三連単に絡めるとか、ちょっとツッコミを入れたくなったが(笑)、軸はMonterossoで已む無しとの見解。ドイツの馬には高い信頼を置けないということだ。Sir LandoやUstilagoを馬券に絡めようというところは、兄よりも賭博師気質なマティアスらしい。
◆兄ハネスの予想
まず全体的な話として。
1.GAG98.5kgの馬がダービーに出走するなんて自分の記憶にない!これだけでもスゴイことだ。
2.但しGAGが実際の質より高く設定されているとは感じている。例えば今年の20番が88kgというのは高すぎだ。例年と比べてありえない。
Zazouはドイツ馬の中では明らかにNo.1だ。成績全体において、国際的レベルでも。ウニオン・レネンを見る限り、あと200m伸びても大丈夫だ。
Scalo…う〜ん。ウニオンの内容は切り捨てていい。その前に2レース勝っているが、同じ馬たちが相手でレベルは高くなかった。
Seventh Skyを評価する場合は、ハノーファーでのSupersonic Flightとの斤量差は考慮すべきだろう。Supersonic Flightはハースロッホで1馬身勝ちに過ぎない馬だぞ!(註:ハノーファーでは、1勝馬Supersonic Flightの斤量が58kg、未勝利Seventh Skyが55kg。またハースロッホはローカル競馬場で総じて出走馬レベルが低い)
Neaticoは面白そうだ。2週前のリステッド2着(古馬混合のハンデ準重賞2000m)の内容は評価すべきものがある。しかしMecicean産駒がダービーに合うか?
Dai Jin産駒のLindentreeはダークホースだ。
BascharとUstilago(バルトロマイ厩舎が調子いいので)は連下に押さえる。
Buzzwordだが、驚くような成績の馬ではない。しかし3着以内に来る可能性はあるだろう。
それにしても自分にとって今年のダービーに欠けているのが、出走馬に対するシンパシー(原文大文字強調)だ!単純に今年のメンバーには応援したいと思える馬がいない。私は気持ちで馬券を賭けるタイプだ。しかし今年はそんな気持ちが完全に欠落している。
そういう意味でSchorcherが出走しないのは非常に残念だ。フランスで走った内容からチャンスはかなりあると思っていただけに…。
大穴を開けそうな馬がいないわけではないが、そのような馬が勝つような場合は、それは私のダービーではない。ということで今年の賭け金は抑えめにして、凱旋門賞でエイシンフラッシュに突っ込む(註:このあとエイシンフラッシュは凱旋門賞へ行かないよとメールしときました)。
ということで私の予想。
Monterosso
Zazou
Neatico
Ustilago
Lindentree
(ドイツ馬贔屓の自分たちにとって)運がよければ、Monterossoは来ないだろう。いやいや、それはない。この馬は十分強い。
そんなことより、ディープインパクトの子が既に2頭勝ち上がってるね。でもこの時期の2歳戦はまだその後の主役を演じるものではないのかい?
最後は日本の競馬が気になって仕方がない兄ハネス(日本競馬オタ)。もともとロマンチスト馬券派とは思っていたが、自らはっきり宣言してくれると清々しい(笑)。
予想は結局Monterossoで諦めざるを得ないという感じだ。それに対しZazouがどれだけ対抗してくれるかといったところだろう。
前々回記事では挙げていなかったが、2週間前のミュンヘンで古馬混合のハンデ・リステット戦が行われており、2歳時のレーティングトップNeaticoが滑り込みでダービー前に叩いてきた。ローテーション、距離適正に不安は残るが、シーズン当初は期待馬の1頭に上がっていた馬なので、一応の注目はしておきたい。
さて私が彼らに送った予想はというと、一応以下のとおり。
Seventh Sky
Zazou
Monterosso
Lindentree
Scalo
突如登録してきたMonterossoの評価には苦しんだが3番手にした。単にドイツ競馬基地の自分としては本命に置く気になれないというのが本音なのだが、一応無理矢理こじつけた理由を言うと、まず血統的に本質的にはステイヤーではないということ。またDubawiは重馬場適正が強いが、今年のハンブルクは好天が続いて良馬場がほぼ確実だ。しかし1週間の連続開催で馬場は例年通り相当荒れており、要はこのドイツ・ダービー特有の荒れ馬場への適正があるかどうかが重要で、そこは重適正とは違うスタミナと精神力が求められる。鞍上ファロンもドイツ・ダービーは久しく乗ってないし、敢えてその対応力に疑問符を付した。
ヒネッケ兄弟からは評価を得られなかったSeventh Skyだが、私は今年のKing's Bestのトレンドと、ダービー実績のある母Sacarinaの血の力を信じて本命にした。兄SamumやSchiaparelliはデビューから活躍していたのに対し、確かにSeventh Skyは前走のトライアルに勝つまで未勝利だった。しかし徐々に成長している様子が見え、日本のエイシンフラッシュも英国のWorkforceもダービーで開花したように、今年のKing's Best産駒は遅れてやってきてこそ怖いと考える。
Zazouは、ハネスも書いている通り、これまでの成績からドイツでは明らかなNo.1である。特に母系の血統はスタミナがある。ただこれまでのレース過程をみると、2000mがベストな気がし、2200mのウニオンでは残り300mの瞬発力勝負で勝ったものの、真の持久力が求められるダービーで対応できるかには僅かに疑問符が残る。あっさり勝たれたら仕方ないが、ここは敢えて2番手に下げた。
Lindentreeは私の中のダークホースだ。ウニオンではZazouに完敗したが、早めに仕掛けてよく残った2着は評価できる。Zazouの猛烈な勝ちっぷりに目が奪われがちだが、2頭でロングスパートしていたら、もしかしたらZazouの脚が先に止まってLindentreeが差し返していた可能性も否定できない。
Scaloはヒネッケ兄弟も書いている通り、最終評価が出来ない馬だ。トライアル回顧にも書いたとおり、勝った重賞2レースは楽勝だったとはいえ、明らかに相手のレベルが低かった。そして真の試金石になるはずだったウニオンでは、とことん不利を被って何も出来ずに終わってしまう。Lando産駒は決して2400mがベストではなく、母系もマイラータイプなので、距離適正にも不安が残る。この馬の本来の力が単に上位だった場合にはあっさり勝つかもしれないし、なんだかんだでLando産駒には勝ってもらいたいという思いはあるので(賭博師の弟マティアスもその気持ちは同感だと書いてた)、一応予想の中には入れておいた。
馬券を買う場合は、自分は基本的に単勝主義者なのでSeventh Skyの単・複を1点。あとはSeventh SkyとLindentreeで上記の残りの馬にワイドで流す感じになるだろう。
レースの鍵は直線でのコース取り。全体に馬場が荒れている中で、仮柵が外される内5mくらいが王道となる。早めにこの王道に切り込める馬が有利になるが、馬場荒れの少ない大外で勝負をかけるロングスパートが利く馬が一気に差し切ることがよくあるのもドイツ・ダービー。馬の能力だけでなく、コースを熟知した騎手の経験も重要なファクターとなる。
というわけで発走は日本時間の19日午前0時30分。間もなくだ。
2010年07月04日
君に送る言葉 〜 ありがとう、オグリキャップ
正直に言おう。君は僕にとって最初は悪役だった。
1988年の日本ダービーで大学の悪友に誘われサクラチヨノオーの単勝馬券500円を買った時から、僕の競馬人生は始まった。しかし何の予備知識もない僕が次に意識したレースは、その2週間後のG1宝塚記念だった。その間の日曜日に行われていたニュージーランド・トロフィーのことなど気付く由もない。地方からやって来た芦毛の若武者が、7馬身差のぶっ千切りで中央4連勝目を果たしていたなど、僕は全く知らなかった。宝塚記念で僕は芦毛の苦労馬タマモクロスの単勝を500円買い、2度続けて賭けた馬が勝つ喜びを覚える。
とはいえ、その時の僕は所詮駆け出しの競馬者。面白いのはG1だけで、特に夏の間は敢えて見ておく必要もないもの判断し、一旦競馬を忘れれていた。再び気持ちが戻ってきたのはようやく秋の天皇賞のときだ。即ち、高松宮杯、毎日王冠で(旧齢)4歳馬にして古馬を捻ってきた君の活躍などまるで気付きもせず、僕に競馬への扉を開いた春の2頭のうちダービー馬が長期休養から出てこないとなれば、応援するのは必然、タマモクロスということになった。当時存在した単枠指定で僕のヒーローと人気を分け合う君は、僕の目には単なる成り上がり者の悪役に過ぎなかったのだよ。
君より1年先輩の彼は、成り上がりの若造である君を返り討ちにし、続くジャパンカップでもアメリカ馬ペイザバトラーとの攻防で君に主演の座を与えるような隙を与えなかった。僕にとって芦毛のヒーローは紛れもなくタマモクロスだった。
だから引退の花道である有馬記念で彼が君に敗れたときは、かなり悔しかった。だが同時に、彼から芦毛色のバトンを渡された君は、容易に他の馬に負けてはならない存在になったと、勝手ながらに思わせてもらった。
翌春は故障で棒に振ってしまったが、復帰したオールカマーでの楽勝は当然として、春の天皇賞と宝塚記念を勝ち秋も主役の座を狙おうと現れたイナリワンとの攻防を制した毎日王冠では、タマモクロスを破ってきた君のプライドを強烈に感じさせてもらった。そして続く天皇賞(秋)でのスーパークリークへの惜敗、マイルチャンピオンシップでのバンブーメモリーとの鼻差の勝負、連闘で臨み世界レコードとなった猛烈なジャパンカップでホーリックスを僅かに捕え切れなかった悔しい2着。君が繰り広げたそれらの死闘は、僕の中でタマモクロスの後継としての君の位置づけを完全に消し去り、君こそが僕にとっての競馬となった。
決して格好いいわけではない。少し潰れたような無骨な顔。どちらかというとまだ黒っぽくて綺麗とはいえない芦毛の姿。走り方だってまったくエレガントではない。君はいつだって荒々しくゴールへ向かって走りこんでくるのだ。そして、人も馬も威圧するような強い意志と力がほとばしった目。僕のとある友人が言った。「あれはもう人の目だよ」と。
有馬記念ではもう君しか見ていなかった。だから君が初めて力尽きたように敗れた姿は悲しかった。だが誰もが分かっていた。あの秋の無茶なローテーションで、しかもその全てで死闘を繰り返してきたあとでは、どんなすごい奴だって余力は残ってないことを。でも悔しかった。君が自分の力を出し切れずに負けてしまったのが悔しかった。君はこんなんじゃないはずだ。そして翌日のスポーツ紙に君が涙を流している写真が載った。僕たちは誰よりも君自身が悔しがっていることを知った。やはり君は君だった。
翌春、安田記念で快勝したときはさすがだと思ったよ。でも宝塚記念でどこか歯車が狂いだした。そして秋。君の中から何かがポロリと落ちてしまったようだった。天皇賞(秋)、ジャパンカップ、そこには昨年、一昨年に見ていた荒々しい君がいなくなっていた。燃え尽きてしまったのか……。ジャパンカップのあと、僕は連複で遊んだ馬券を当てていたにもかかわらず、府中の芝を見つめながらどこか虚しい気分に陥っていたのを覚えている。
1990年12月23日有馬記念。中山競馬場には18万人以上の観衆が集まっていた。僕もその中の一人だった。馬券は前日のうちに後楽園のWINSで買ってあった。この年の4歳馬メジロライアンとホワイトストーンも好きで、君の引退後を担うのは彼らだと思っていたから、それぞれの単勝と複勝を500円ずつ買った。そして僕を決定的に競馬へと結びつけてくれた君との別れを記念し、単勝8番の馬券を1000円買った。思えば単枠指定のないジャパンカップを除き、僕が君と出会ってから初めて君がその単枠指定から外された馬券だった。でもそんなことは関係ない。僕は君と出会った証を残しておきたかっただけなのだから。確かサンスポで高橋源一郎がハートマークというふざけた印を付けていたけど、君の単勝馬券を買った人の多くはみんなそんな気持ちだったにちがいない。
君の最後のゲートが開いた。僕は後ろのからのギューギューとした圧力に押されながらも、安い一眼レフカメラを持って坂の途中の埒にしがみ付き、君の最後の姿を追っていた。
最終コーナー、僕はあの瞬間を今でも覚えている。「ただ無事に帰ってきてくれればいい」、そう思っていた自分の意識があっという間に消し飛び、外を回って先団に向かってきた君を見て、「オグリが来た!オグリが来たっ!」と叫んだのだ。言い知れぬ胸の高鳴り。僕はカメラを構え、君だけを目掛けてシャッターを切った。そして僕の前をとおり過ぎるとカメラを下ろし、僕が次世代を期待したメジロライアンとホワイトストーンが迫りくる姿にも興奮しながら、君に向かって「オグリ頑張れ!頑張れーっ!」と必死に叫んだんだ。
そして君は勝った。最後にもう一度、君は僕の知っている君を見せてくれた。恥ずかしながら、僕の目は明らかに熱くなっていた。こんなに涙もろかったっけかと、頭の隅にいる冷静な自分が苦笑いしながらも、僕は目頭にこみ上げる熱いものを押さえ切れなかった。
1月の引退式。僕は現場には行かなかったが、写真で君の姿を見たとき、君の毛色が驚くほど白くなっていて、ああ終わったんだなと実感したよ。
種牡馬としての君は結局振るわなかった。血統的に三流とは最初から言われていたことで、そのような結果は冷静に受け止めていた。と同時に、つくづく君は心だけで走ってたんだなと再認識したよ。そういう意味で君は、血統のスポーツとしての競馬の常識をも打ち破っていたんだな。どの馬の仔でも、どの馬の親でもない。君は紛れもなく君なんだと(まあお母さんのホワイトナルビーの血は認めるけどね)。
君が怪我でこの世を去るというのは、なんとなくらしくないなとは思う。最期を痛い思いで迎えたのは辛かったろう。どうか安らかに眠ってくれ。
競馬を始めた最初に君と出会えて本当によかった。これまで多くの馬を見てきて、もちろん君のような奴とは一度も出会っていないし、きっとこれからも出会うことはないだろう。そういう意味で君は僕にとって一生特別な存在だ。だが、事実上君とともに僕の競馬人生が始まったお陰で、僕は競走馬たちの走る意思というものを最初から知ることが出来た。だからこれまでも、そしてこれからも、競走馬たちとの出会いを繰り返し楽しむことができる。
だから心を込めて言おう。
ありがとう、ありがとう、オグリキャップ
1988年の日本ダービーで大学の悪友に誘われサクラチヨノオーの単勝馬券500円を買った時から、僕の競馬人生は始まった。しかし何の予備知識もない僕が次に意識したレースは、その2週間後のG1宝塚記念だった。その間の日曜日に行われていたニュージーランド・トロフィーのことなど気付く由もない。地方からやって来た芦毛の若武者が、7馬身差のぶっ千切りで中央4連勝目を果たしていたなど、僕は全く知らなかった。宝塚記念で僕は芦毛の苦労馬タマモクロスの単勝を500円買い、2度続けて賭けた馬が勝つ喜びを覚える。
とはいえ、その時の僕は所詮駆け出しの競馬者。面白いのはG1だけで、特に夏の間は敢えて見ておく必要もないもの判断し、一旦競馬を忘れれていた。再び気持ちが戻ってきたのはようやく秋の天皇賞のときだ。即ち、高松宮杯、毎日王冠で(旧齢)4歳馬にして古馬を捻ってきた君の活躍などまるで気付きもせず、僕に競馬への扉を開いた春の2頭のうちダービー馬が長期休養から出てこないとなれば、応援するのは必然、タマモクロスということになった。当時存在した単枠指定で僕のヒーローと人気を分け合う君は、僕の目には単なる成り上がり者の悪役に過ぎなかったのだよ。
君より1年先輩の彼は、成り上がりの若造である君を返り討ちにし、続くジャパンカップでもアメリカ馬ペイザバトラーとの攻防で君に主演の座を与えるような隙を与えなかった。僕にとって芦毛のヒーローは紛れもなくタマモクロスだった。
だから引退の花道である有馬記念で彼が君に敗れたときは、かなり悔しかった。だが同時に、彼から芦毛色のバトンを渡された君は、容易に他の馬に負けてはならない存在になったと、勝手ながらに思わせてもらった。
翌春は故障で棒に振ってしまったが、復帰したオールカマーでの楽勝は当然として、春の天皇賞と宝塚記念を勝ち秋も主役の座を狙おうと現れたイナリワンとの攻防を制した毎日王冠では、タマモクロスを破ってきた君のプライドを強烈に感じさせてもらった。そして続く天皇賞(秋)でのスーパークリークへの惜敗、マイルチャンピオンシップでのバンブーメモリーとの鼻差の勝負、連闘で臨み世界レコードとなった猛烈なジャパンカップでホーリックスを僅かに捕え切れなかった悔しい2着。君が繰り広げたそれらの死闘は、僕の中でタマモクロスの後継としての君の位置づけを完全に消し去り、君こそが僕にとっての競馬となった。
決して格好いいわけではない。少し潰れたような無骨な顔。どちらかというとまだ黒っぽくて綺麗とはいえない芦毛の姿。走り方だってまったくエレガントではない。君はいつだって荒々しくゴールへ向かって走りこんでくるのだ。そして、人も馬も威圧するような強い意志と力がほとばしった目。僕のとある友人が言った。「あれはもう人の目だよ」と。
有馬記念ではもう君しか見ていなかった。だから君が初めて力尽きたように敗れた姿は悲しかった。だが誰もが分かっていた。あの秋の無茶なローテーションで、しかもその全てで死闘を繰り返してきたあとでは、どんなすごい奴だって余力は残ってないことを。でも悔しかった。君が自分の力を出し切れずに負けてしまったのが悔しかった。君はこんなんじゃないはずだ。そして翌日のスポーツ紙に君が涙を流している写真が載った。僕たちは誰よりも君自身が悔しがっていることを知った。やはり君は君だった。
翌春、安田記念で快勝したときはさすがだと思ったよ。でも宝塚記念でどこか歯車が狂いだした。そして秋。君の中から何かがポロリと落ちてしまったようだった。天皇賞(秋)、ジャパンカップ、そこには昨年、一昨年に見ていた荒々しい君がいなくなっていた。燃え尽きてしまったのか……。ジャパンカップのあと、僕は連複で遊んだ馬券を当てていたにもかかわらず、府中の芝を見つめながらどこか虚しい気分に陥っていたのを覚えている。
1990年12月23日有馬記念。中山競馬場には18万人以上の観衆が集まっていた。僕もその中の一人だった。馬券は前日のうちに後楽園のWINSで買ってあった。この年の4歳馬メジロライアンとホワイトストーンも好きで、君の引退後を担うのは彼らだと思っていたから、それぞれの単勝と複勝を500円ずつ買った。そして僕を決定的に競馬へと結びつけてくれた君との別れを記念し、単勝8番の馬券を1000円買った。思えば単枠指定のないジャパンカップを除き、僕が君と出会ってから初めて君がその単枠指定から外された馬券だった。でもそんなことは関係ない。僕は君と出会った証を残しておきたかっただけなのだから。確かサンスポで高橋源一郎がハートマークというふざけた印を付けていたけど、君の単勝馬券を買った人の多くはみんなそんな気持ちだったにちがいない。
君の最後のゲートが開いた。僕は後ろのからのギューギューとした圧力に押されながらも、安い一眼レフカメラを持って坂の途中の埒にしがみ付き、君の最後の姿を追っていた。
最終コーナー、僕はあの瞬間を今でも覚えている。「ただ無事に帰ってきてくれればいい」、そう思っていた自分の意識があっという間に消し飛び、外を回って先団に向かってきた君を見て、「オグリが来た!オグリが来たっ!」と叫んだのだ。言い知れぬ胸の高鳴り。僕はカメラを構え、君だけを目掛けてシャッターを切った。そして僕の前をとおり過ぎるとカメラを下ろし、僕が次世代を期待したメジロライアンとホワイトストーンが迫りくる姿にも興奮しながら、君に向かって「オグリ頑張れ!頑張れーっ!」と必死に叫んだんだ。
そして君は勝った。最後にもう一度、君は僕の知っている君を見せてくれた。恥ずかしながら、僕の目は明らかに熱くなっていた。こんなに涙もろかったっけかと、頭の隅にいる冷静な自分が苦笑いしながらも、僕は目頭にこみ上げる熱いものを押さえ切れなかった。
1月の引退式。僕は現場には行かなかったが、写真で君の姿を見たとき、君の毛色が驚くほど白くなっていて、ああ終わったんだなと実感したよ。
種牡馬としての君は結局振るわなかった。血統的に三流とは最初から言われていたことで、そのような結果は冷静に受け止めていた。と同時に、つくづく君は心だけで走ってたんだなと再認識したよ。そういう意味で君は、血統のスポーツとしての競馬の常識をも打ち破っていたんだな。どの馬の仔でも、どの馬の親でもない。君は紛れもなく君なんだと(まあお母さんのホワイトナルビーの血は認めるけどね)。
君が怪我でこの世を去るというのは、なんとなくらしくないなとは思う。最期を痛い思いで迎えたのは辛かったろう。どうか安らかに眠ってくれ。
競馬を始めた最初に君と出会えて本当によかった。これまで多くの馬を見てきて、もちろん君のような奴とは一度も出会っていないし、きっとこれからも出会うことはないだろう。そういう意味で君は僕にとって一生特別な存在だ。だが、事実上君とともに僕の競馬人生が始まったお陰で、僕は競走馬たちの走る意思というものを最初から知ることが出来た。だからこれまでも、そしてこれからも、競走馬たちとの出会いを繰り返し楽しむことができる。
だから心を込めて言おう。
ありがとう、ありがとう、オグリキャップ
2010年06月27日
独ダービーのトライアルが一通り終わったところで
昨晩ハノーファーで行われたトライアルが終わったところで、外国からの出走馬を除き今年のダービー候補はほぼ出揃った。後述するとおりまだ1頭、中1週で狙おうとしている馬がいることはいるが、とりあえず前哨戦をYouTube映像で振り返ってみよう。
5月24日ミュンヘン
バヴァリアン・クラシック(G3)2000m − Scalo
(いつ聞いてもミュンヘンの実況はうざい…。)
例年なら本番1ヶ月前に当たるステップレースだが、今年は祭日に合わせた前倒しとダービーの後ろ倒しで、間にもう一回走れるスケジュールで行われた。勝ったScaloにとっては、前走のバンクハウス・メッツラー春季賞(G3)で勝負をつけた相手が殆どで、しかもそのとき力関係が定まってなかった同厩同馬主のLangleyをペースメーカーに立てた、完全にお膳立てされたレースだった。それでいて直線入り口で前が開かず、一瞬ヒヤッとしたシーンがあったが、外へ出してからは先に抜け出していたWheredreamsareをきっちり差し切り、力の違いを見せ付けている。とはいえ、ここで本当の実力が試されたとはおよそ言い難いのは事実だ。
6月13日ケルン
オッペンハイム・ウニオン・レネン(G2)2200m − Zazou
(左右で英独語同時実況とかうざすぎるだろ…。)
1番人気となったScaloはここが真の試金石となるはずだったが、直線で内を突こうとする度に、逃げていたNext Hightがよれて進路を塞ぎ、一瞬躓く危うい場面があるなど、全くレースをすることが出来なかった。それゆえこの5着という結果は全く参考にならない。しかしスムーズに抜け出すことが出来ていたら勝てたかとなると、またそういう話ではない。Zazouがそんなたらればを言わせないほど圧勝したからだ。Zazouは春緒戦ドクター・ブッシュ・メモリアル(G3)を完勝した後、仏1000ギニーへ向かい、最後方からよく追い込んで5着。そして挑んだこのウニオンでも、最後方から直線でしばし進路が開かなかったものの、先に外を抜け出したLindentreeの更にその外へ持ち出してスパートをかけての完勝で、ぐうの音も出ないほどの強さであった。ダービー本番のゼッケン1番は、まず間違いなくこの馬になるだろう。
6月18日ブレーメン
swbダービー・トライアル(LR)2100m − Russian Tango
残念ながらYouTubeやDailymotionでも映像発見できず。
メールミュルヘンス・レネン(G2・独2000ギニー)3着のRussian Tangoとデビューから平場2連勝で前走がトップハンデで完勝だったLyssioが人気を分け合った。レースはAltair Starが作った緩いペースに、Lyssioが中団の内、Russian Tangoが後方で、馬群は密に固まった展開。そして長い600mの直線に入ると同時にスプリントとなって、外から追い込んだRussian Tangoが、内で叩き合うVal MondoとAltair Starを僅かに交わし勝利。Lyssioは切れの勝負に敗れた形で6着だが、勝ち馬からは2馬身離れていない。2100mレースでありながら、実質的には600mのロングスパートの競り合いであり、ハンブルクのハードな消耗戦の予行練習として適した内容だったかは疑問が残る。
6月26日ハノーファー
アクツィオン・ゾンネンシュトラール・ダービー・トライアル(LR)2400m − Seventh Sky
ドイツの変動祭日によって開催日が固定されず、直行だったり間にもう1レース入ったりするが、近年ここの勝者が3頭もダービーを勝っているので、決して軽視できないレースだ。特に今年はダービー後ろ倒しにより、中2週の最終便となり、距離も2400mとなって、ローテーション的にも距離経験においても本番へ向けた好条件を備えている。
1番人気には楽勝デビューを果たしたシュレンダーハーン牧場のSolidaro。だが1戦1勝馬で1.3倍はどう考えても被りすぎだ。結局後方を進んで直線多少伸びるも勝ち負けには絡めず5着。メンバーに手薄感があったとはいえ、ドイツの競馬オヤジたちはもう少し修行しろと。
勝ったSeventh SkyはSamum、Schiaparelliという2頭のダービー馬の半弟で、デビュー戦は2.2倍と期待を集めていた。しかし2着、3着、3着と勝ちきれないレースが続き、ここでは4番人気に人気を落としていた。だが前走は直線でなかなか前が開かない展開ながら1馬身¼差の3着まで詰め寄っており、馬の成長は見えていた。そして今回は先団から早めに抜け出して馬場のいい外へ向かい、更に外埒一杯に伸びてきたSupersonic Flightを押さえ込んでの勝利。本番にうまく間に合ったと見ていい。
ざっと振り返ってみたところで1番人気になりそうなのはというと、やはりウニオンを圧勝したZazouであろう。2歳で5戦しているあたりがあまり近年のダービー候補らしくなく、当初は早熟短距離系かと思っていた。だがハイレベルなところを戦っていただけあって、3歳になっても素質上位の実力を見せている。ただ父がShamardalで母Zaza Topもマイルから2000mの活躍馬だったので、2400mにはやや不安も残る。もっとも母父がLomitasだから、そちらの血が強く出てくれば距離もこなせるだろう。私のイメージとしては2歳チャンピオンでウニオンを勝った2006年のAspectusに被るので、本番であっさり裏切る可能性も否定できない。
ウニオンで消化不良となったScaloは、とにかく分からない。父のLandoには、そろそろダービー馬を出してもらいたいという意味で期待したいのだが、母系は短距離に寄っており、ちょっと微妙ではある。ただ世代内での実力が上位であることは間違いないので、距離をこなしたときに多頭数でのせめぎ合いにどれだけ耐えられるかだろう。
ブレーメンのトライアルを勝ったRussian Tangoは父がミスプロ系の短距離実績馬Tertullian。産駒は昨年のIrianに代表されるように、マイルから2000mに実績がある。しかし2400mとなるとなんとも。母のRussian Sambaは2000m前後まで距離をこなしているが、距離不安は確実に残る。ただメールミュルヘンスでもマイルの流れで一旦振り落とされかけたところからジリジリ詰めて3着に粘りこんだり、ブレーメンでもラスト600mの凌ぎ合いを最後に差し切っているので、最後にスタミナを残せる展開なら勝ち負けに絡む可能性もあるか。
ブレーメン2着のVal MondoもLando産駒で、ここにもダービー後継候補がいるのだけど、この馬の母はScalo以上に短距離型のBig Shaffle産駒だし、距離不安は相変わらず残る。そもそもLando自身が現役時代良馬場専用機で、勝ったダービーはネレイーデ以来のレコード更新となる高速馬場だった。それゆえ産駒も重い馬場での実績馬が少なく、2000m前後の良馬場で能力を発揮するタイプが多い。そういう意味でLando産駒のダービー制覇ってなかなか難しいなと。
ブレーメンで期待を裏切ったLyssioはMotivator産駒で、元々牧場の期待も大きかったと思われる。ただダービーを勝つにはスタミナだけでなく、馬群から抜け出す一瞬の切れも要求される。ブレーメンのレースを見る限り、この馬にはその切れがまだ備わっていない。今のところ物足りないというのが正直な感想だ。
ハノーファーを勝ったSeventh Skyは、上述したとおり2頭のダービー馬の弟で、母のダービー適正は折り紙つき。そして父が今年のダービートレンドとなっているKing's Best。日本のエイシンフラッシュも英国のWorkforceも、徐々に力を付けていって本番を制したタイプだ。その意味でSeventh Skyも本番をターゲットに仕上がってきたといえるだろう。
ここに挙げたトライアル組のほかに、あと1頭来週末のハンデ戦をステップに本番を狙っている馬がいる。Quilaliである。本当はハノーファーに参戦する予定だったが調整過程で一頓挫あり、1週スケジュールが遅れてしまったのだ。今年初戦を着差以上に楽勝して厩舎の期待も高く、なんとか本番に間に合わせたいようだ。しかしこのスケジュールの狂いを取り戻せるかは、とりあえず今週末のレース結果を見てからだろう。
ドイツ・ダービー発走は7月18日。予想を立てるにはまだ早すぎるので、直前になったら改めて記事を書く。その際は、昨年も予想してもらったドイツ人の競馬オタ友だちにも、また予想を送ってもらうつもりだ。
5月24日ミュンヘン
バヴァリアン・クラシック(G3)2000m − Scalo
(いつ聞いてもミュンヘンの実況はうざい…。)
例年なら本番1ヶ月前に当たるステップレースだが、今年は祭日に合わせた前倒しとダービーの後ろ倒しで、間にもう一回走れるスケジュールで行われた。勝ったScaloにとっては、前走のバンクハウス・メッツラー春季賞(G3)で勝負をつけた相手が殆どで、しかもそのとき力関係が定まってなかった同厩同馬主のLangleyをペースメーカーに立てた、完全にお膳立てされたレースだった。それでいて直線入り口で前が開かず、一瞬ヒヤッとしたシーンがあったが、外へ出してからは先に抜け出していたWheredreamsareをきっちり差し切り、力の違いを見せ付けている。とはいえ、ここで本当の実力が試されたとはおよそ言い難いのは事実だ。
6月13日ケルン
オッペンハイム・ウニオン・レネン(G2)2200m − Zazou
(左右で英独語同時実況とかうざすぎるだろ…。)
1番人気となったScaloはここが真の試金石となるはずだったが、直線で内を突こうとする度に、逃げていたNext Hightがよれて進路を塞ぎ、一瞬躓く危うい場面があるなど、全くレースをすることが出来なかった。それゆえこの5着という結果は全く参考にならない。しかしスムーズに抜け出すことが出来ていたら勝てたかとなると、またそういう話ではない。Zazouがそんなたらればを言わせないほど圧勝したからだ。Zazouは春緒戦ドクター・ブッシュ・メモリアル(G3)を完勝した後、仏1000ギニーへ向かい、最後方からよく追い込んで5着。そして挑んだこのウニオンでも、最後方から直線でしばし進路が開かなかったものの、先に外を抜け出したLindentreeの更にその外へ持ち出してスパートをかけての完勝で、ぐうの音も出ないほどの強さであった。ダービー本番のゼッケン1番は、まず間違いなくこの馬になるだろう。
6月18日ブレーメン
swbダービー・トライアル(LR)2100m − Russian Tango
残念ながらYouTubeやDailymotionでも映像発見できず。
メールミュルヘンス・レネン(G2・独2000ギニー)3着のRussian Tangoとデビューから平場2連勝で前走がトップハンデで完勝だったLyssioが人気を分け合った。レースはAltair Starが作った緩いペースに、Lyssioが中団の内、Russian Tangoが後方で、馬群は密に固まった展開。そして長い600mの直線に入ると同時にスプリントとなって、外から追い込んだRussian Tangoが、内で叩き合うVal MondoとAltair Starを僅かに交わし勝利。Lyssioは切れの勝負に敗れた形で6着だが、勝ち馬からは2馬身離れていない。2100mレースでありながら、実質的には600mのロングスパートの競り合いであり、ハンブルクのハードな消耗戦の予行練習として適した内容だったかは疑問が残る。
6月26日ハノーファー
アクツィオン・ゾンネンシュトラール・ダービー・トライアル(LR)2400m − Seventh Sky
ドイツの変動祭日によって開催日が固定されず、直行だったり間にもう1レース入ったりするが、近年ここの勝者が3頭もダービーを勝っているので、決して軽視できないレースだ。特に今年はダービー後ろ倒しにより、中2週の最終便となり、距離も2400mとなって、ローテーション的にも距離経験においても本番へ向けた好条件を備えている。
1番人気には楽勝デビューを果たしたシュレンダーハーン牧場のSolidaro。だが1戦1勝馬で1.3倍はどう考えても被りすぎだ。結局後方を進んで直線多少伸びるも勝ち負けには絡めず5着。メンバーに手薄感があったとはいえ、ドイツの競馬オヤジたちはもう少し修行しろと。
勝ったSeventh SkyはSamum、Schiaparelliという2頭のダービー馬の半弟で、デビュー戦は2.2倍と期待を集めていた。しかし2着、3着、3着と勝ちきれないレースが続き、ここでは4番人気に人気を落としていた。だが前走は直線でなかなか前が開かない展開ながら1馬身¼差の3着まで詰め寄っており、馬の成長は見えていた。そして今回は先団から早めに抜け出して馬場のいい外へ向かい、更に外埒一杯に伸びてきたSupersonic Flightを押さえ込んでの勝利。本番にうまく間に合ったと見ていい。
ざっと振り返ってみたところで1番人気になりそうなのはというと、やはりウニオンを圧勝したZazouであろう。2歳で5戦しているあたりがあまり近年のダービー候補らしくなく、当初は早熟短距離系かと思っていた。だがハイレベルなところを戦っていただけあって、3歳になっても素質上位の実力を見せている。ただ父がShamardalで母Zaza Topもマイルから2000mの活躍馬だったので、2400mにはやや不安も残る。もっとも母父がLomitasだから、そちらの血が強く出てくれば距離もこなせるだろう。私のイメージとしては2歳チャンピオンでウニオンを勝った2006年のAspectusに被るので、本番であっさり裏切る可能性も否定できない。
ウニオンで消化不良となったScaloは、とにかく分からない。父のLandoには、そろそろダービー馬を出してもらいたいという意味で期待したいのだが、母系は短距離に寄っており、ちょっと微妙ではある。ただ世代内での実力が上位であることは間違いないので、距離をこなしたときに多頭数でのせめぎ合いにどれだけ耐えられるかだろう。
ブレーメンのトライアルを勝ったRussian Tangoは父がミスプロ系の短距離実績馬Tertullian。産駒は昨年のIrianに代表されるように、マイルから2000mに実績がある。しかし2400mとなるとなんとも。母のRussian Sambaは2000m前後まで距離をこなしているが、距離不安は確実に残る。ただメールミュルヘンスでもマイルの流れで一旦振り落とされかけたところからジリジリ詰めて3着に粘りこんだり、ブレーメンでもラスト600mの凌ぎ合いを最後に差し切っているので、最後にスタミナを残せる展開なら勝ち負けに絡む可能性もあるか。
ブレーメン2着のVal MondoもLando産駒で、ここにもダービー後継候補がいるのだけど、この馬の母はScalo以上に短距離型のBig Shaffle産駒だし、距離不安は相変わらず残る。そもそもLando自身が現役時代良馬場専用機で、勝ったダービーはネレイーデ以来のレコード更新となる高速馬場だった。それゆえ産駒も重い馬場での実績馬が少なく、2000m前後の良馬場で能力を発揮するタイプが多い。そういう意味でLando産駒のダービー制覇ってなかなか難しいなと。
ブレーメンで期待を裏切ったLyssioはMotivator産駒で、元々牧場の期待も大きかったと思われる。ただダービーを勝つにはスタミナだけでなく、馬群から抜け出す一瞬の切れも要求される。ブレーメンのレースを見る限り、この馬にはその切れがまだ備わっていない。今のところ物足りないというのが正直な感想だ。
ハノーファーを勝ったSeventh Skyは、上述したとおり2頭のダービー馬の弟で、母のダービー適正は折り紙つき。そして父が今年のダービートレンドとなっているKing's Best。日本のエイシンフラッシュも英国のWorkforceも、徐々に力を付けていって本番を制したタイプだ。その意味でSeventh Skyも本番をターゲットに仕上がってきたといえるだろう。
ここに挙げたトライアル組のほかに、あと1頭来週末のハンデ戦をステップに本番を狙っている馬がいる。Quilaliである。本当はハノーファーに参戦する予定だったが調整過程で一頓挫あり、1週スケジュールが遅れてしまったのだ。今年初戦を着差以上に楽勝して厩舎の期待も高く、なんとか本番に間に合わせたいようだ。しかしこのスケジュールの狂いを取り戻せるかは、とりあえず今週末のレース結果を見てからだろう。
ドイツ・ダービー発走は7月18日。予想を立てるにはまだ早すぎるので、直前になったら改めて記事を書く。その際は、昨年も予想してもらったドイツ人の競馬オタ友だちにも、また予想を送ってもらうつもりだ。
2010年06月24日
蔵出し ヨーロッパの競馬場写真
府中開催も終わり、とりあえず競馬撮影が一段落ついているところで(30日の大井・帝王賞は参戦を考えているが、如何せん平日で仕事が終わるか分からないし、そもそも梅雨で天候が怪しいし)、なんとなくアップする機会を逸していたヨーロッパ滞在時の各競馬場写真をフォト蔵にアップしてみた。
→Racecourses
壁紙にも使えるように2100x1400pxにしてあります。
選別してみて改めて景色写真をちゃんと撮ってる競馬場とそうでないとこがあることに気付く。例えばロンシャンなんかは専らレース写真に集中してしまっていて、壁紙によさそうな写真が殆どなかった。ハンブルクやバーデンバーデンもそう。大きな開催で狙い定めて行くと、周りをゆっくり見ている余裕がなくなってしまってたんだなと。そういう開催では人ががやがやしてしまってるというのもあったし。
そういう意味では日本の競馬場もなかなか難しい。今回はアップしてないが、今後国内でも意識して競馬場の風景を撮りたいと思う。
以下、サンプル数枚。
さて、今週末は宝塚記念であると同時に、ドイツではハノーファーでダービートライアルが行われ、それで一通りの本番出走馬が出揃う。このところドイツ競馬レポしてないので、来週にはダービー展望書こうかなと。
→Racecourses
壁紙にも使えるように2100x1400pxにしてあります。
選別してみて改めて景色写真をちゃんと撮ってる競馬場とそうでないとこがあることに気付く。例えばロンシャンなんかは専らレース写真に集中してしまっていて、壁紙によさそうな写真が殆どなかった。ハンブルクやバーデンバーデンもそう。大きな開催で狙い定めて行くと、周りをゆっくり見ている余裕がなくなってしまってたんだなと。そういう開催では人ががやがやしてしまってるというのもあったし。
そういう意味では日本の競馬場もなかなか難しい。今回はアップしてないが、今後国内でも意識して競馬場の風景を撮りたいと思う。
以下、サンプル数枚。
さて、今週末は宝塚記念であると同時に、ドイツではハノーファーでダービートライアルが行われ、それで一通りの本番出走馬が出揃う。このところドイツ競馬レポしてないので、来週にはダービー展望書こうかなと。
2010年06月18日
オフ会、新たな在り方
ちょっと殿下。のマネして記事冒頭カバー風に1枚(笑)
先日府中競馬場で競馬無視して午前中場内をぶらぶらし、引退馬馬房脇の花壇にて。EF200mm/F2.8に1.4倍エクステンダーでAF対応ギリギリの1.5メートルくらい離れたポジションから狙ってみたら、なかなか細部までいい感じに撮れた。蝶とか動きが不規則な昆虫には根気が要るだろうが、夏は虫撮影というのも意外と面白いかも。
さてここ2週の日曜府中では、競馬終了後Twitter競馬クラスタとの飲み会が続いた。その2回とも何だか異常に盛り上がったのだが、単に盛り上がったというだけならわざわざブログで記事にするものでもない。話した話題もあちこちに飛びまくり、まとめなんてものもあったもんじゃなかった。しかしこの謂わば「オフ会」は、これまでの「オフ会」の認識を覆す、それが言い過ぎだとしても新たな在り方を生み出したと言っていいかもしれない。
まず安田記念の日だ。その日はそもそも「オフ会」というものが計画されていたわけではない。しかしG1日ということもあり、Twitterのタイムライン(TL)上からは、日中から多くのフォロワーさんたちが府中競馬場にやって来ている様子が伝わってきていた。レースの間に何人かは顔合わせしている気配が見え、ゴールそばの埒にしがみ付いていた私にも、ゴールデンウィークのオフ会で顔見知りになったフォロワーさんがちらほら声を掛けに来てくれたりと、Twitterならではの交流はあった。だが極めつけは最終レース後。一部フォロワーさんから「安田伊佐衛門像前にいるよ」とのツイートが入ると、私も含めダラダラとそこに人が集まり始める。まさにダラダラ、グダグダとだ。もちろんそこで何を予定していたわけでもない。私はまだ会ってなかった人に軽く挨拶くらいのつもりだったのだが、結局10人くらいで30分くらいその場にたむろった末に、「ちょっと飲みに行きましょう。」というノリで8人が飲み屋へ移動。そして終電ギリギリまで喋りたい放題で皆盛り上がったわけである。
短いネットコミュニケーション社会の歴史では、「オフ会」とはあるコミュニティ上で知り合ったもの同士が「申し合わせて」集うのが基本であった。なぜならお互い顔を知らないので、きちんと計画的に時間と場所を決めておかなければ、お互いが分からないからである。しかし今回はそんな「申し合わせ」などなく、ただ一人がツイートを投じただけで場当たり的にダラッと集まり、そのまま「オフ会」が成立してしまったのだ。もちろんお互いフォロー関係にあるという多少なり信頼がコミュニケーション上積まれているとはいえ、これは携帯(あるいはiPhone)とTwitterによって成された新たな「オフ会」の姿だったといえる。
そしエプソムCの日。これは馬場開放というイベントがあったゆえに、安田のオフやその後のTL上でも再度集うことがある程度申し合わせされていた。だからそれ自体は従来の形に戻った感じではある。だがこのときに新たに起こった形とは、「オフ会」の実況中継である。iPhoneで映像や音声を拾い、Ustreamでライブ放送してしまったのだ。これも前もってそうしようと話し合って機材を用意したわけではない。馬場開放の際、「第13レース」と称して若いフォロワーさんたちで芝の上を競走したのを、まさしくその場のノリで中継してしまったのである。これもiPhoneとUstreamというアイテムとサービスが簡単に引き起こした技である。しかもそれをTwitterで告知し、その場にいない各地のフォロワーたちが中継を見て、リアルタイムで反応していく。現場にいる者はその反応をリアルタイムで確認でき、それに合わせてまた反応をする。
「オフ会は現場だけじゃない!引きこもり部屋でも起こってるんだ!」
というわけである(笑) 中継は飲み会の場でも継続され、このグダグダ中継は瞬間最大で50人以上が聞いていたという。他に見るもんないのかよ!とツッコミたくもなるが、しかしまあそれだけの人がTwitterで自ら反応しながらこの「オフ会」に参加していたわけだ。つくづく時代は変わったと感じた瞬間だった。
その後みな帰宅してから一部がさらにスカイプで音声チャットを始め、それをまたUstreamで流すという試みをしていた。同じ「時間」と同じ「場所」を共有する「オフ会」から、「場所」の価値が消えるとまでは言わないが相対的に軽くはなったなと。
スカイプでの音声チャットには昨晩私も参加し(ストリーミングはなし)、関東圏でない人たちとも声を交わした。もっとも馬場開放のときのストリーミングを録画したものをあとから見て、時々聞こえる自分の声のキモさにえらく萎えたので、スカイプ参加は少し躊躇していたのだけど、「競馬擬人化クラスタ」という私にとっては未知の競馬世界を持っている方々も知ることが出来、結構楽しめた。とはいえ、水曜の夜に明け方まで話続けたのはちとやり過ぎたが…(笑)
宝塚記念のときには関西でもオフ会のライブ中継が試みられる予定だ。そのときには中継を聞きながらの参加を試してみたいと思っている。
先日府中競馬場で競馬無視して午前中場内をぶらぶらし、引退馬馬房脇の花壇にて。EF200mm/F2.8に1.4倍エクステンダーでAF対応ギリギリの1.5メートルくらい離れたポジションから狙ってみたら、なかなか細部までいい感じに撮れた。蝶とか動きが不規則な昆虫には根気が要るだろうが、夏は虫撮影というのも意外と面白いかも。
さてここ2週の日曜府中では、競馬終了後Twitter競馬クラスタとの飲み会が続いた。その2回とも何だか異常に盛り上がったのだが、単に盛り上がったというだけならわざわざブログで記事にするものでもない。話した話題もあちこちに飛びまくり、まとめなんてものもあったもんじゃなかった。しかしこの謂わば「オフ会」は、これまでの「オフ会」の認識を覆す、それが言い過ぎだとしても新たな在り方を生み出したと言っていいかもしれない。
まず安田記念の日だ。その日はそもそも「オフ会」というものが計画されていたわけではない。しかしG1日ということもあり、Twitterのタイムライン(TL)上からは、日中から多くのフォロワーさんたちが府中競馬場にやって来ている様子が伝わってきていた。レースの間に何人かは顔合わせしている気配が見え、ゴールそばの埒にしがみ付いていた私にも、ゴールデンウィークのオフ会で顔見知りになったフォロワーさんがちらほら声を掛けに来てくれたりと、Twitterならではの交流はあった。だが極めつけは最終レース後。一部フォロワーさんから「安田伊佐衛門像前にいるよ」とのツイートが入ると、私も含めダラダラとそこに人が集まり始める。まさにダラダラ、グダグダとだ。もちろんそこで何を予定していたわけでもない。私はまだ会ってなかった人に軽く挨拶くらいのつもりだったのだが、結局10人くらいで30分くらいその場にたむろった末に、「ちょっと飲みに行きましょう。」というノリで8人が飲み屋へ移動。そして終電ギリギリまで喋りたい放題で皆盛り上がったわけである。
短いネットコミュニケーション社会の歴史では、「オフ会」とはあるコミュニティ上で知り合ったもの同士が「申し合わせて」集うのが基本であった。なぜならお互い顔を知らないので、きちんと計画的に時間と場所を決めておかなければ、お互いが分からないからである。しかし今回はそんな「申し合わせ」などなく、ただ一人がツイートを投じただけで場当たり的にダラッと集まり、そのまま「オフ会」が成立してしまったのだ。もちろんお互いフォロー関係にあるという多少なり信頼がコミュニケーション上積まれているとはいえ、これは携帯(あるいはiPhone)とTwitterによって成された新たな「オフ会」の姿だったといえる。
そしエプソムCの日。これは馬場開放というイベントがあったゆえに、安田のオフやその後のTL上でも再度集うことがある程度申し合わせされていた。だからそれ自体は従来の形に戻った感じではある。だがこのときに新たに起こった形とは、「オフ会」の実況中継である。iPhoneで映像や音声を拾い、Ustreamでライブ放送してしまったのだ。これも前もってそうしようと話し合って機材を用意したわけではない。馬場開放の際、「第13レース」と称して若いフォロワーさんたちで芝の上を競走したのを、まさしくその場のノリで中継してしまったのである。これもiPhoneとUstreamというアイテムとサービスが簡単に引き起こした技である。しかもそれをTwitterで告知し、その場にいない各地のフォロワーたちが中継を見て、リアルタイムで反応していく。現場にいる者はその反応をリアルタイムで確認でき、それに合わせてまた反応をする。
「オフ会は現場だけじゃない!引きこもり部屋でも起こってるんだ!」
というわけである(笑) 中継は飲み会の場でも継続され、このグダグダ中継は瞬間最大で50人以上が聞いていたという。他に見るもんないのかよ!とツッコミたくもなるが、しかしまあそれだけの人がTwitterで自ら反応しながらこの「オフ会」に参加していたわけだ。つくづく時代は変わったと感じた瞬間だった。
その後みな帰宅してから一部がさらにスカイプで音声チャットを始め、それをまたUstreamで流すという試みをしていた。同じ「時間」と同じ「場所」を共有する「オフ会」から、「場所」の価値が消えるとまでは言わないが相対的に軽くはなったなと。
スカイプでの音声チャットには昨晩私も参加し(ストリーミングはなし)、関東圏でない人たちとも声を交わした。もっとも馬場開放のときのストリーミングを録画したものをあとから見て、時々聞こえる自分の声のキモさにえらく萎えたので、スカイプ参加は少し躊躇していたのだけど、「競馬擬人化クラスタ」という私にとっては未知の競馬世界を持っている方々も知ることが出来、結構楽しめた。とはいえ、水曜の夜に明け方まで話続けたのはちとやり過ぎたが…(笑)
宝塚記念のときには関西でもオフ会のライブ中継が試みられる予定だ。そのときには中継を聞きながらの参加を試してみたいと思っている。
2010年06月15日
独日の芝を踏みしめて ― 府中馬場開放から一考察
昨日は春の東京開催最終日であり、最終レース後に馬場開放が行われた。当日配布の整理券1500枚は開門と同時にできた長蛇の列により1レース前にはなくなってしまった。もっとも私のように競馬クラスタ仲間のため2巡目に並んでいた人も少なからずいただろうし、前日に配布された1000枚はかなり余裕をもって配られてたようなので、出遅れずに取りにいく気持ちがあれば手に入らないものではない。
この馬場開放という行事、今まで全く知らなくて、皐月賞後に中山でやっていたことを後から知り、悔しい思いをした。それゆえこの東京開催最終日はかなり楽しみにしていた。それは普段入れないところに入れるというお得感だけでなく、私としては何より、ドイツで踏みしめてきた馬場との感触の違いを確かめてみたかったのだ。
ということで、まずそれぞれの写真。
ハンブルク競馬場はドイツの競馬場の中でも重いほうで知られている。しかし実際のところは、1週間の連続開催で最終日のダービーの馬場が並外れて傷んでいるのが原因で、開催初日や翌日くらいは、結構早いタイムが出ている。この写真は07年のダービー当日の1コーナーであり、この年は開催初日から馬場コンディションの悪さで物議を醸していた。その馬場を自ら踏みしめた印象だと、使われてかなりボコボコしているというのは確かだが、芝が深々として脚が取られるような重さはなかった。馬場状態は5.6の重なので、土壌にはそれなりに湿り気があったのだと思う。
また、もっともよく足を踏み入れたケルン競馬場(身近な存在ほどわざわざ地面そのものを狙った写真がなくて今更後悔)は、どちらかというと軽い馬場であり、良馬場の日など歩いていて重さを感じることなどなかった。
さて府中の馬場である。残り300m辺りの外埒側から馬場内へ入ると、なかなか深いクッションの効いた感触が足に伝わってきた。久々に踏んだ馬場なので記憶と比較は難しいが、ケルンのイメージを思い返しても、府中のほうが硬いという感覚はまるでなかった。むしろ傷んでいない外埒側に関しては、府中の芝のほうが深いのではないかと感じたくらいである。
さすがに内埒へ行くと傷みが多く、砂がむき出しているところも点々と存在する。しかしそれは、馬場の荒れたハンブルク競馬場も同じ。均質でない馬場上を走ればスピードが奪われ、非力な馬ではパワーを維持できなくなる。そのことに独日の違いはない。
では独日の競馬場に違いはないかというと、そうではない。これは馬場だけでなく、日常的に踏みしめてきた土壌の感覚の違いによるのだが、ドイツ、あるいは英仏あたりも含めたヨーロッパの土壌は、日本の(少なくとも太平洋側平野部の)土壌よりも保湿性がよいのではないかと感じている。つまり、芝が根を張る地面のほうに硬さの違いがあるということだ。
とにかく今回踏んだ春の府中の芝は青々として瑞々しく、とてもクッションに富んでいる。この芝の弾力性は、ヨーロッパのそれと決して変わらないと感じた。日本の馬場が高速なのは、芝が短く刈り込まれローラーをかけられているなんていう神話のような話が原因ではない。専門家ではないので素人判断と断った上で言うと、比較的硬い土壌の上に程よくクッションの効いた芝が敷き詰められていることで、きっと一蹴りで弾むように前へ進む幅が大きいのだと考えられる。5月上旬の府中で強烈なスピードが出ていたのは、コチコチに硬い馬場だからというのではなく、恵まれた天候によって育ち盛りの芝たちが最も瑞々しく弾力性に充ちていたからではないだろうか。
ドイツの土壌は保湿性が高いため、曇り続きでしっとりとした冬の間に浸み込んだ水分が、春になってもしばらく残っている。そのため4月は晴れていても重めの馬場が続く。しかし5月、6月の最も天候の良い時期には馬場もある程度乾き、芝も弾力性に富むので、比較的早い時計が出るようになる。もっとも日本ほど土壌が硬くなりきらないため、スピードは日本よりも平均して落ちることになるのだろう。また日本では多少雨が降っても良馬場状態が結構続くが、ドイツではすぐに重くなる。
兎角、欧州の馬場は重く、日本の高速馬場とはまるで違うといわれている。確かに同じではない。しかし府中の芝を踏み、ドイツの馬場の記憶と比較しても、別物と語るほど極端な違いがあるとは決して感じなかった。英愛はそもそも競馬場によって特徴がばらばらで、アンジュレーションもきついところが殆どだ。これは独仏伊と比較しても異質で、ヨーロッパとして一緒に語ることなど最初からできない。日本の競馬からいきなり対応させるのも難しいだろう。だがフランスのロンシャンなんかは、ドイツの馬場に比べれば明らかに軽い。日本のパンパンの馬場に比べれば平均して重いだろうが、やや重程度を苦にせず京都の坂を駆け上がれる馬ならば、適応できないものではないはずだ。ディープインパクトだけでなく、帯同馬のピカレスクコートだって重賞で2着に好走したのだから、臨戦過程さえきちんと整えれば、日本の一流馬なら凱旋門賞如き高い壁ではない。もともとそのように考えていたが、今回の府中馬場開放を通じて益々その思いを強くした。
◆追記
早速ツイッターでゆたさんから受けた指摘は重要なので。
日本は季節に応じて養生が開催日程に間に合わない芝を張り直しているので、根付き方が根本的に違うというのは考慮に入れないといけないのでしょう。それがどのような効果を生んでいるのかは自分には分からないのですが。
ドイツではどうしているのかは、確かめたことはないので正確には分かりません。蹴って掘り返されたところに植え込むというのはあるでしょうが、しかしケルンやデュッセルドルフのように、継続的に見てきた競馬場は、特に張り替えはやってなかったと思います。ぶっちゃけクローバーも隙間に生えてたくらいで、基本的にはしっかり根付いているのでしょう。
この馬場開放という行事、今まで全く知らなくて、皐月賞後に中山でやっていたことを後から知り、悔しい思いをした。それゆえこの東京開催最終日はかなり楽しみにしていた。それは普段入れないところに入れるというお得感だけでなく、私としては何より、ドイツで踏みしめてきた馬場との感触の違いを確かめてみたかったのだ。
ということで、まずそれぞれの写真。
ハンブルク競馬場はドイツの競馬場の中でも重いほうで知られている。しかし実際のところは、1週間の連続開催で最終日のダービーの馬場が並外れて傷んでいるのが原因で、開催初日や翌日くらいは、結構早いタイムが出ている。この写真は07年のダービー当日の1コーナーであり、この年は開催初日から馬場コンディションの悪さで物議を醸していた。その馬場を自ら踏みしめた印象だと、使われてかなりボコボコしているというのは確かだが、芝が深々として脚が取られるような重さはなかった。馬場状態は5.6の重なので、土壌にはそれなりに湿り気があったのだと思う。
また、もっともよく足を踏み入れたケルン競馬場(身近な存在ほどわざわざ地面そのものを狙った写真がなくて今更後悔)は、どちらかというと軽い馬場であり、良馬場の日など歩いていて重さを感じることなどなかった。
さて府中の馬場である。残り300m辺りの外埒側から馬場内へ入ると、なかなか深いクッションの効いた感触が足に伝わってきた。久々に踏んだ馬場なので記憶と比較は難しいが、ケルンのイメージを思い返しても、府中のほうが硬いという感覚はまるでなかった。むしろ傷んでいない外埒側に関しては、府中の芝のほうが深いのではないかと感じたくらいである。
さすがに内埒へ行くと傷みが多く、砂がむき出しているところも点々と存在する。しかしそれは、馬場の荒れたハンブルク競馬場も同じ。均質でない馬場上を走ればスピードが奪われ、非力な馬ではパワーを維持できなくなる。そのことに独日の違いはない。
では独日の競馬場に違いはないかというと、そうではない。これは馬場だけでなく、日常的に踏みしめてきた土壌の感覚の違いによるのだが、ドイツ、あるいは英仏あたりも含めたヨーロッパの土壌は、日本の(少なくとも太平洋側平野部の)土壌よりも保湿性がよいのではないかと感じている。つまり、芝が根を張る地面のほうに硬さの違いがあるということだ。
とにかく今回踏んだ春の府中の芝は青々として瑞々しく、とてもクッションに富んでいる。この芝の弾力性は、ヨーロッパのそれと決して変わらないと感じた。日本の馬場が高速なのは、芝が短く刈り込まれローラーをかけられているなんていう神話のような話が原因ではない。専門家ではないので素人判断と断った上で言うと、比較的硬い土壌の上に程よくクッションの効いた芝が敷き詰められていることで、きっと一蹴りで弾むように前へ進む幅が大きいのだと考えられる。5月上旬の府中で強烈なスピードが出ていたのは、コチコチに硬い馬場だからというのではなく、恵まれた天候によって育ち盛りの芝たちが最も瑞々しく弾力性に充ちていたからではないだろうか。
ドイツの土壌は保湿性が高いため、曇り続きでしっとりとした冬の間に浸み込んだ水分が、春になってもしばらく残っている。そのため4月は晴れていても重めの馬場が続く。しかし5月、6月の最も天候の良い時期には馬場もある程度乾き、芝も弾力性に富むので、比較的早い時計が出るようになる。もっとも日本ほど土壌が硬くなりきらないため、スピードは日本よりも平均して落ちることになるのだろう。また日本では多少雨が降っても良馬場状態が結構続くが、ドイツではすぐに重くなる。
兎角、欧州の馬場は重く、日本の高速馬場とはまるで違うといわれている。確かに同じではない。しかし府中の芝を踏み、ドイツの馬場の記憶と比較しても、別物と語るほど極端な違いがあるとは決して感じなかった。英愛はそもそも競馬場によって特徴がばらばらで、アンジュレーションもきついところが殆どだ。これは独仏伊と比較しても異質で、ヨーロッパとして一緒に語ることなど最初からできない。日本の競馬からいきなり対応させるのも難しいだろう。だがフランスのロンシャンなんかは、ドイツの馬場に比べれば明らかに軽い。日本のパンパンの馬場に比べれば平均して重いだろうが、やや重程度を苦にせず京都の坂を駆け上がれる馬ならば、適応できないものではないはずだ。ディープインパクトだけでなく、帯同馬のピカレスクコートだって重賞で2着に好走したのだから、臨戦過程さえきちんと整えれば、日本の一流馬なら凱旋門賞如き高い壁ではない。もともとそのように考えていたが、今回の府中馬場開放を通じて益々その思いを強くした。
◆追記
早速ツイッターでゆたさんから受けた指摘は重要なので。
日本は
ドイツではどうしているのかは、確かめたことはないので正確には分かりません。蹴って掘り返されたところに植え込むというのはあるでしょうが、しかしケルンやデュッセルドルフのように、継続的に見てきた競馬場は、特に張り替えはやってなかったと思います。ぶっちゃけクローバーも隙間に生えてたくらいで、基本的にはしっかり根付いているのでしょう。
2010年05月15日
ドイツへ渡った下級日本馬、日本へやって来た並血統ドイツ馬
まず軽くキリスト昇天祭で祝日だった木曜ドルトムントのメイン。
◆5月13日ドルトムント
シュパールカッセ・ドルトムント大賞(L, 2000m) <YouTube>
ダービーへ向けたステップの一つで、2007年のJCで来日したSaddexが3歳時代に勝ったレース。今年の勝者Hollywood Kissも当然王道を進むのかと思ったが、しかし2400mまでの適正はないということで早々とダービー登録から外れていた。Nordfalkeとのラスト1F余りの叩き合いはなかなか見応えあり、ダービーに進まずともマイルから2000mの重賞での活躍は期待できる。父PaoliniというのもLandoの血の継承にも繋がる1頭だ。
さて本題その1。この日はドルトムントのほかにローカル競馬場のハースロッホとマクデブルクでも開催があった。そのうちハースロッホの第1レースを意外な馬が勝った。
◆5月13日ハースロッホ
4歳以上別定戦(ランクF, 2200m)
最下級のランクF戦(参考:リステッド以上はA、3歳未勝利戦はD)の勝者の名はDanon Attacker。馬名のリンク先を見ていただければ分かるが、生産者が社台ファームの日本馬である。彼は昨年JRA3戦、門別で1戦して未勝利だったダノンアタッカーだ。仮にもJRAに所属した馬である。こんな草競馬レベルで負けるはずもなく、ドイツに来てこれで3戦3勝。
しかしこのクラスの馬がわざわざ日本から買われてドイツにやってくるなんてことが、いまだかつてあっただろうか。母父にサンデーが入ってるあたりは多少魅力だろうが、しかし種牡馬にするほどの馬でもなさそうだ。調教師はレッケ、馬主はシュタール・ダンゲロ(Stall D'Angelo)でG1に出てくるほどの布陣ではないが、オープンレベルでは普通に常連であり、ハースロッホの草競馬で満足しているような陣営ではない。この馬がどのレベルまで上がってこられるか、楽しみに追ってみたい。
本題その2。
◆5月9日京都
3歳未勝利戦(芝1400m)
一方今更気付いたのだが、先週日曜の京都でドイツ産馬のミラノムーンがデビュー2戦目を勝ち上がった。しかしドイツ産馬といっても、ミッションモードやリリエンタール、エイシンフラッシュといった重賞クラスの母を持つ馬ではない。ミラノムーンの母Moon Loveは3〜4歳時に5戦して未勝利で、GAGがたった51.1kgという、それこそダノンアタッカーが走ったレースレベルの馬だ。1994年生だが、最後に全馬リストが掲載されたGalopp2006(毎年3月頃発行。2007年版を最後に休刊)を見たらなんと12歳で現役登録されている。ミラノムーンは2007年生まれだから、Galopp2006の発行前後に現役登録を抹消して種付けをしたのだろう。
父Tannenkönigも1998年にマイル重賞で活躍していたものの、結局16戦して勝ち星は3歳未勝利1勝のみという、トップホースと呼ぶには物足りない馬だった。種牡馬としてはマイルG3馬Proudanceを出すなど、そこそこ稼ぐ産駒は出しているものの、昨年の種付料は2000ユーロ(約24万円)でそれほどお高い部類には入らない。
生産者のウルリケ・ティンマーマン(Frau Ulrike Timmermann)は個人馬主調教師でもあり、恐らく数頭の自家生産馬を自分で走らせているのだろう。Moon Love07、即ちミラノムーンをBBAGのオークションカタログで探してみたが載っていなかった。ということは庭先取引だった可能性がある。現馬主の山口義道氏が直接ティンマーマンから買ったとは想像し難いが、一体どういう経緯でこの馬を手に入れたのかは聞いてみたいところだ。
と、いろいろネットで調べながら書いていたら気付いたのだが、ダノンアタッカーの馬主シュタール・ダンゲロの勝負服とミラノムーンの馬主山口義道氏の勝負服が似ている。何か関係あるのだろうか。山口氏って何者?
Danon Attacker
ミラノムーン
ともあれ、独日それぞれへクロスして渡ったおよそ上等といえない馬たちが、それぞれの土地で小さな一歩を記したのは喜ばしいことだ。今後もこのクラスの行き来が続くのかはなんともいえないけれど、少なくともこの馬たちの走りは大事に見ていきたいと思う。
★追記1
Stall D'Angeloって重賞クラスでも見たことあるけど、どの馬だったか思い出せなかったのだが、まはるさんのブクマの指摘で分かった。Toughness Danonだ。ダービー3着のあと、フュルステンベルク・レネン(G3)を勝った馬である。そして名前に「Danon=ダノン」。これは共同オーナーとしてダノックス、あるいは野田順弘氏が関わっている可能性が想像できる。このダノンアタッカークラスの馬がドイツに渡るというのも、なるほど最初から自分たちの所有馬ならありえるわけだ。
Stall D'Angeloは、競馬では比較的最近見かけるようになったオーナーシップで、馬術競技馬も生産、所有している。サイトを一応見つけたのだけど、今のところイントロの写真フラッシュしかない。「Rich History」とか書いてあるから、馬術競技では古くから名が知られているのかもしれない。まだコンテンツがないとはいえ、言語選択アイコンに日の丸が含まれているのが、日本との関わりを十分想像させてくれる。
→http://www.d-angelo.biz/
★追記2
追記1を書いている最中にツイッターで笠雄二郎先生からご指摘が入った。ダノンアタッカーの母ゴールドポイントはネオユニヴァースの全姉じゃないですか!
更にりろんちさんが私ではなかなか気付かない補足情報を載せてくれました。おお〜!この2頭と独日関係が繋がってくる〜!w
是非こちらも合わせてお読みくださいませ。
日本・ドイツ・ロシア: まったり血統派の茶飲み話
◆5月13日ドルトムント
シュパールカッセ・ドルトムント大賞(L, 2000m) <YouTube>
ダービーへ向けたステップの一つで、2007年のJCで来日したSaddexが3歳時代に勝ったレース。今年の勝者Hollywood Kissも当然王道を進むのかと思ったが、しかし2400mまでの適正はないということで早々とダービー登録から外れていた。Nordfalkeとのラスト1F余りの叩き合いはなかなか見応えあり、ダービーに進まずともマイルから2000mの重賞での活躍は期待できる。父PaoliniというのもLandoの血の継承にも繋がる1頭だ。
さて本題その1。この日はドルトムントのほかにローカル競馬場のハースロッホとマクデブルクでも開催があった。そのうちハースロッホの第1レースを意外な馬が勝った。
◆5月13日ハースロッホ
4歳以上別定戦(ランクF, 2200m)
最下級のランクF戦(参考:リステッド以上はA、3歳未勝利戦はD)の勝者の名はDanon Attacker。馬名のリンク先を見ていただければ分かるが、生産者が社台ファームの日本馬である。彼は昨年JRA3戦、門別で1戦して未勝利だったダノンアタッカーだ。仮にもJRAに所属した馬である。こんな草競馬レベルで負けるはずもなく、ドイツに来てこれで3戦3勝。
しかしこのクラスの馬がわざわざ日本から買われてドイツにやってくるなんてことが、いまだかつてあっただろうか。母父にサンデーが入ってるあたりは多少魅力だろうが、しかし種牡馬にするほどの馬でもなさそうだ。調教師はレッケ、馬主はシュタール・ダンゲロ(Stall D'Angelo)でG1に出てくるほどの布陣ではないが、オープンレベルでは普通に常連であり、ハースロッホの草競馬で満足しているような陣営ではない。この馬がどのレベルまで上がってこられるか、楽しみに追ってみたい。
本題その2。
◆5月9日京都
3歳未勝利戦(芝1400m)
一方今更気付いたのだが、先週日曜の京都でドイツ産馬のミラノムーンがデビュー2戦目を勝ち上がった。しかしドイツ産馬といっても、ミッションモードやリリエンタール、エイシンフラッシュといった重賞クラスの母を持つ馬ではない。ミラノムーンの母Moon Loveは3〜4歳時に5戦して未勝利で、GAGがたった51.1kgという、それこそダノンアタッカーが走ったレースレベルの馬だ。1994年生だが、最後に全馬リストが掲載されたGalopp2006(毎年3月頃発行。2007年版を最後に休刊)を見たらなんと12歳で現役登録されている。ミラノムーンは2007年生まれだから、Galopp2006の発行前後に現役登録を抹消して種付けをしたのだろう。
父Tannenkönigも1998年にマイル重賞で活躍していたものの、結局16戦して勝ち星は3歳未勝利1勝のみという、トップホースと呼ぶには物足りない馬だった。種牡馬としてはマイルG3馬Proudanceを出すなど、そこそこ稼ぐ産駒は出しているものの、昨年の種付料は2000ユーロ(約24万円)でそれほどお高い部類には入らない。
生産者のウルリケ・ティンマーマン(Frau Ulrike Timmermann)は個人馬主調教師でもあり、恐らく数頭の自家生産馬を自分で走らせているのだろう。Moon Love07、即ちミラノムーンをBBAGのオークションカタログで探してみたが載っていなかった。ということは庭先取引だった可能性がある。現馬主の山口義道氏が直接ティンマーマンから買ったとは想像し難いが、一体どういう経緯でこの馬を手に入れたのかは聞いてみたいところだ。
と、いろいろネットで調べながら書いていたら気付いたのだが、ダノンアタッカーの馬主シュタール・ダンゲロの勝負服とミラノムーンの馬主山口義道氏の勝負服が似ている。何か関係あるのだろうか。山口氏って何者?
Danon Attacker
ミラノムーン
ともあれ、独日それぞれへクロスして渡ったおよそ上等といえない馬たちが、それぞれの土地で小さな一歩を記したのは喜ばしいことだ。今後もこのクラスの行き来が続くのかはなんともいえないけれど、少なくともこの馬たちの走りは大事に見ていきたいと思う。
★追記1
Stall D'Angeloって重賞クラスでも見たことあるけど、どの馬だったか思い出せなかったのだが、まはるさんのブクマの指摘で分かった。Toughness Danonだ。ダービー3着のあと、フュルステンベルク・レネン(G3)を勝った馬である。そして名前に「Danon=ダノン」。これは共同オーナーとしてダノックス、あるいは野田順弘氏が関わっている可能性が想像できる。このダノンアタッカークラスの馬がドイツに渡るというのも、なるほど最初から自分たちの所有馬ならありえるわけだ。
Stall D'Angeloは、競馬では比較的最近見かけるようになったオーナーシップで、馬術競技馬も生産、所有している。サイトを一応見つけたのだけど、今のところイントロの写真フラッシュしかない。「Rich History」とか書いてあるから、馬術競技では古くから名が知られているのかもしれない。まだコンテンツがないとはいえ、言語選択アイコンに日の丸が含まれているのが、日本との関わりを十分想像させてくれる。
→http://www.d-angelo.biz/
★追記2
追記1を書いている最中にツイッターで笠雄二郎先生からご指摘が入った。ダノンアタッカーの母ゴールドポイントはネオユニヴァースの全姉じゃないですか!
更にりろんちさんが私ではなかなか気付かない補足情報を載せてくれました。おお〜!この2頭と独日関係が繋がってくる〜!w
是非こちらも合わせてお読みくださいませ。
日本・ドイツ・ロシア: まったり血統派の茶飲み話
2010年05月11日
ドイツ・ダービー on YouTube
ドイツ競馬の映像というのはビデオやDVDとして自分でそこそこ保有しており、また会員制ブックメーカーサイトで自分は見ることが出来る。しかし誰でも見られるYouTubeにアップされているものはどんなもんかと何となく探してみると、ここ2007〜09年は結構頑張って上がっているが、それ以前となるとかなり厳しい。せめてダービーくらいはと思ったが、とあるマニアックな方が80年代のAcatenangoあたりを載せてくれてるものの、90年代はほぼ壊滅の模様。
ということで、自分からアップするのはいろんな意味で少々躊躇われるのだが、取り合えず00年代を数年分埋めてみた。05年、06年はDVDからエンコしないといけないので、まあそのうちに。90年代も一応以下各年の優勝馬名はリストアップしておく(※但し84年は自分でも持ってないので、いずれ誰かがうpするまで空欄確定)。
★追記1
ドイツの競馬フォーラムサイトで日本競馬情報もよくフォローしてるSea Bird氏がDMで自分宛にタレこみしてくれた。British Patheという動画サイトに、60年代のダービーを主に、果ては1937年ダービーの映像まであるのを教えてくれたのだ。Abendfriedenが勝った37年の映像では、ナチ自治相ヘルマン・ゲーリンクが楽しそうに観戦している姿まで映っている。下方に貼り付けたので、是非ご覧いただきたい。またダービーの他にも1963年、68年のバーデン大賞、1966年オイローパ賞(優勝はソ連馬Anilin)及び1932年当時とされるグラディッツ牧場の光景を撮った貴重な映像もあったので、加えてリンクしておく。
※リンク先に飛びます。多くは無声映像。
★追記2(10/6/19)
95〜99年ダービー追加。
2009年 Wiener Walzer (GER) [ Dynaformer (USA) - Walzerkoenigin (USA) (Kingmambo (USA)) ]
2008年 Kamsin (GER) [ Samum (GER) - Kapitol (GER) (Winged Love (IRE)) ]
2007年 Adlerflug (GER) [ In the Wings (GB) - Aiyana (GER) (Last Tycoon (IRE)) ]
2006年 Schiaparelli (GER) [ Monsun (GER) - Sacarina (GB) (Old Vic (GB)) ]
2005年 Nicaron (GER) [ Acatenango (GER) - Nicol`s Girl (GB) (Dunbeath (USA)) ]
2004年 Shirocco (GER) [ Monsun (GER) - So Sedulous (USA) (The Minstrel (CAN)) ]
2003年 Dai Jin (GB) [ Peintre Celebre (USA) - Dawlah (GB) (Shirley Heights (GB)) ]
2002年 Next Desert (IRE) [ Desert Style (IRE) - Night Petticoat (GER) (Petoski (GB)) ]
2001年 Boreal (GER) [ Java Gold (USA) - Britannia (GER) (Tarim (GB)) ]
2000年 Samum (GER) [ Monsun (GER) - Sacarina (GB) (Old Vic (GB)) ]
1999年 Belenus (GER) [ Lomitas (GB) - Beaute (GER) (Lord Udo (GER)) ]
1998年 Robertico (GB) [ Robellino (USA) - Dance On the Stage (GB) (Dancing Brave (USA)) ]
1997年 Borgia (GER) [ Acatenango (GER) - Britannia (GER) (Tarim (GB)) ]
1996年 Lavirco (GER) [ Konigsstuhl (GER) - La Virginia (GER) (Surumu (GER)) ]
1995年 All My Dreams (IRE) [ Assert (IRE) - Marie de Beaujeu (FR) (Kenmare (FR)) ]
1994年 Laroche (GER) [ Nebos (GER) - Laurea (IRE) (Sharpman (IRE)) ]
1993年 Lando (GER) [ Acatenango (GER) - Laurea (IRE) (Sharpman (IRE)) ]
1992年 Pik Konig (GER) [ Konigsstuhl (GER) - Pikante (GER) (Surumu (GER)) ]
1991年 Temporal (GER) [ Surumu (GER) - Theresa (GER) (Zeddaan (GB)) ]
1990年 Karloff (GER) [ Esclavo (FR) - Kronungsrose (GER) (Soderini (GB)) ]
1989年 Mondrian (GER) [ Surumu (GER) - Mole (GER) (Espresso (GB)) ]
1988年 Luigi (GER) [ Home Guard (USA) - Locarno (GER) (Dubassoff (USA)) ]
1987年 Lebos (GER) [ Nebos (GER) - Litty (GER) (Soderini (GB)) ]
1986年 Philipo (GER) [ Prince Ippi (GER) - Prarie (GER) (Espresso (GB)) ]
1985年 Acatenango (GER) [ Surumu (GER) - Aggravate (GB) (Aggressor (GB)) ]
1984年 Lagunas (GB) [ Ile de Bourbon (USA) - Liranga (GER) (Literat (GER)) ]
1983年 Ordos (GER) [ Frontal (FR) - Ordinale (FR) (Luciano (GB)) ]
1969年 Don Giovanni (GER) [ Orsini (GER) - Donna Diana (GER) (Neckar (GER)) ]
1968年 Elviro (GER) [ Orsini (GER) - Egina (GB) (Alycidon (GB)) ]
1967年 Luciano (GB) [ Henry the Seventh (GB) - Light Arctic (GB) (Arctic Prince (GB)) ]
1965年 Waidwerk (GER) [ Neckar (GER) - Windstille (GER) (Avanti (GER)) ]
1963年 Fanfar (GER) [ Sunny Boy (FR) - Friedrichsdorf (GER) (Athanasius (GER)) ]
1962年 Herero (GER) [ Borealis (GB) - Horatia (GB) (Rockefella (GB)) ]
1961年 Baalim (GER) [ Mangon (GER) - Blaue Adria (GER) (Ladro (GER)) ]
1960年 Alarich (GER) [ Mangon (GER) - Alma Mater (GER) (Ticino (GER)) ]
1957年 Orsini (GER) [ Ticino (GER) - Oranien (GER) (Nuvolari (GER)) ]
1950年 Niederländer (GER) [ Ticino (GER) - Najade (GER) (Oleander (GER)) ]
1937年 Abendfrieden (GER) [ Ferro (GER) - Antonia (GER) (Herold (GER)) ]
1968年バーデン大賞 Luciano (GB) [ Henry the Seventh (GB) - Light Arctic (GB) (Arctic Prince (GB)) ]
1963年バーデン大賞 Espresso (GB) [ Acropolis (GB) - Babylon (GB) (Bahram (GB)) ]
1966年オイローパ賞 Anilin (SU) [ Element (SU) - Analogichnaya (SU) (Agregat (HUN)) ]
1932年グラディッツ牧場の光景
ということで、自分からアップするのはいろんな意味で少々躊躇われるのだが、取り合えず00年代を数年分埋めてみた。05年、06年はDVDからエンコしないといけないので、まあそのうちに。90年代も一応以下各年の優勝馬名はリストアップしておく(※但し84年は自分でも持ってないので、いずれ誰かがうpするまで空欄確定)。
★追記1
ドイツの競馬フォーラムサイトで日本競馬情報もよくフォローしてるSea Bird氏がDMで自分宛にタレこみしてくれた。British Patheという動画サイトに、60年代のダービーを主に、果ては1937年ダービーの映像まであるのを教えてくれたのだ。Abendfriedenが勝った37年の映像では、ナチ自治相ヘルマン・ゲーリンクが楽しそうに観戦している姿まで映っている。下方に貼り付けたので、是非ご覧いただきたい。またダービーの他にも1963年、68年のバーデン大賞、1966年オイローパ賞(優勝はソ連馬Anilin)及び1932年当時とされるグラディッツ牧場の光景を撮った貴重な映像もあったので、加えてリンクしておく。
※リンク先に飛びます。多くは無声映像。
★追記2(10/6/19)
95〜99年ダービー追加。
2009年 Wiener Walzer (GER) [ Dynaformer (USA) - Walzerkoenigin (USA) (Kingmambo (USA)) ]
2008年 Kamsin (GER) [ Samum (GER) - Kapitol (GER) (Winged Love (IRE)) ]
2007年 Adlerflug (GER) [ In the Wings (GB) - Aiyana (GER) (Last Tycoon (IRE)) ]
2006年 Schiaparelli (GER) [ Monsun (GER) - Sacarina (GB) (Old Vic (GB)) ]
2005年 Nicaron (GER) [ Acatenango (GER) - Nicol`s Girl (GB) (Dunbeath (USA)) ]
2004年 Shirocco (GER) [ Monsun (GER) - So Sedulous (USA) (The Minstrel (CAN)) ]
2003年 Dai Jin (GB) [ Peintre Celebre (USA) - Dawlah (GB) (Shirley Heights (GB)) ]
2002年 Next Desert (IRE) [ Desert Style (IRE) - Night Petticoat (GER) (Petoski (GB)) ]
2001年 Boreal (GER) [ Java Gold (USA) - Britannia (GER) (Tarim (GB)) ]
2000年 Samum (GER) [ Monsun (GER) - Sacarina (GB) (Old Vic (GB)) ]
1999年 Belenus (GER) [ Lomitas (GB) - Beaute (GER) (Lord Udo (GER)) ]
1998年 Robertico (GB) [ Robellino (USA) - Dance On the Stage (GB) (Dancing Brave (USA)) ]
1997年 Borgia (GER) [ Acatenango (GER) - Britannia (GER) (Tarim (GB)) ]
1996年 Lavirco (GER) [ Konigsstuhl (GER) - La Virginia (GER) (Surumu (GER)) ]
1995年 All My Dreams (IRE) [ Assert (IRE) - Marie de Beaujeu (FR) (Kenmare (FR)) ]
1994年 Laroche (GER) [ Nebos (GER) - Laurea (IRE) (Sharpman (IRE)) ]
1993年 Lando (GER) [ Acatenango (GER) - Laurea (IRE) (Sharpman (IRE)) ]
1992年 Pik Konig (GER) [ Konigsstuhl (GER) - Pikante (GER) (Surumu (GER)) ]
1991年 Temporal (GER) [ Surumu (GER) - Theresa (GER) (Zeddaan (GB)) ]
1990年 Karloff (GER) [ Esclavo (FR) - Kronungsrose (GER) (Soderini (GB)) ]
1989年 Mondrian (GER) [ Surumu (GER) - Mole (GER) (Espresso (GB)) ]
1988年 Luigi (GER) [ Home Guard (USA) - Locarno (GER) (Dubassoff (USA)) ]
1987年 Lebos (GER) [ Nebos (GER) - Litty (GER) (Soderini (GB)) ]
1986年 Philipo (GER) [ Prince Ippi (GER) - Prarie (GER) (Espresso (GB)) ]
1985年 Acatenango (GER) [ Surumu (GER) - Aggravate (GB) (Aggressor (GB)) ]
1984年 Lagunas (GB) [ Ile de Bourbon (USA) - Liranga (GER) (Literat (GER)) ]
1983年 Ordos (GER) [ Frontal (FR) - Ordinale (FR) (Luciano (GB)) ]
1969年 Don Giovanni (GER) [ Orsini (GER) - Donna Diana (GER) (Neckar (GER)) ]
GERMAN HORSE DERBY 1969
1968年 Elviro (GER) [ Orsini (GER) - Egina (GB) (Alycidon (GB)) ]
GERMAN DERBY
1967年 Luciano (GB) [ Henry the Seventh (GB) - Light Arctic (GB) (Arctic Prince (GB)) ]
THE GERMAN DERBY 1967
1965年 Waidwerk (GER) [ Neckar (GER) - Windstille (GER) (Avanti (GER)) ]
1965 GERMAN DERBY - HAMBURG HORN
1963年 Fanfar (GER) [ Sunny Boy (FR) - Friedrichsdorf (GER) (Athanasius (GER)) ]
LESTER PIGGOTT WINS GERMAN DERBY
1962年 Herero (GER) [ Borealis (GB) - Horatia (GB) (Rockefella (GB)) ]
GERMAN DERBY 1962
1961年 Baalim (GER) [ Mangon (GER) - Blaue Adria (GER) (Ladro (GER)) ]
GERMAN DERBY 1961 WON BY BAALIM
1960年 Alarich (GER) [ Mangon (GER) - Alma Mater (GER) (Ticino (GER)) ]
1960 GERMAN DERBY
1957年 Orsini (GER) [ Ticino (GER) - Oranien (GER) (Nuvolari (GER)) ]
HAMBURG - PIGGOTT WINS GERMAN DERBY
1950年 Niederländer (GER) [ Ticino (GER) - Najade (GER) (Oleander (GER)) ]
GERMAN DERBY
1937年 Abendfrieden (GER) [ Ferro (GER) - Antonia (GER) (Herold (GER)) ]
THE GERMAN DERBY
---以下、ダービー以外の映像---
1968年バーデン大賞 Luciano (GB) [ Henry the Seventh (GB) - Light Arctic (GB) (Arctic Prince (GB)) ]
(GRAND PRIX BADEN)
1963年バーデン大賞 Espresso (GB) [ Acropolis (GB) - Babylon (GB) (Bahram (GB)) ]
GRAND PRIX OF BADEN BADEN
1966年オイローパ賞 Anilin (SU) [ Element (SU) - Analogichnaya (SU) (Agregat (HUN)) ]
(RUSSIAN HORSE WINS PRIZE OF EUROPE RACE)
1932年グラディッツ牧場の光景
JUST HORSES - BUT WHAT STEPPERS!
2010年05月08日
EOS 1D Mark II が死亡しました……orz
5日の船橋競馬を撮った写真を帰宅後PCに取り込んでみてみると、かなり目立つゴミがついていた。違うレンズのときにも同じ場所に付いてるので、犯人はEOS 1D Mark IIのボディ内にいるのは確実。メインに近づくとはっきり目立つのはなくなっていたが、なんとなく痕は残っているので、多分ゴミそのものはセンサーから落ちたのだと思う。しかしセンサーとその周りがそれなりに汚れているのは確実なので、当然掃除が必要になるわけである。
これまでは手でパフパフ押して空気を噴出すブロアーを使っており、以前にもそれでセンサー周りをパフパフと掃除したことはあった。しかし船橋帰りのこの日、オフで秋葉原にいたため、飲んだ後にヨドバシカメラへふらふらと入り込んでしまい、スプレーのブロアーを買ってきていたのだ。パフパフブロアーだとなかなかピンポイントで吹きかけるのが難しく、以前からスプレーが欲しいとは思っていたのだよ。それゆえ早速そのスプレーを使ってレンズを掃除した後、EOS 1D Mark IIのシャッター周りにも吹きつけ、更にシャッターを開いてセンサーにもブシューっと吹きかけたのだ。そして私は満足気にレンズをEOS 1D Mark IIに装着し、試し撮りをした。
おや?真っ暗だぞ?
もしかしてレンズの蓋が付いたままかと一瞬思ったのだけど、ちゃんとファインダー覗きながら撮ったのだからそんなはずはない。実際蓋は外れてる。
この段階では何故かまだことに深刻さにあまり気付いておらず、取り合えず別のレンズで試してみればいいか、という感じでやってみた。しかしまた真っ暗。
さすがに焦りを感じ、念のためメモリーカードをEOS 30Dに入れて撮ってみる。写りました。
……Mark IIのセンサーが壊れた……_| ̄|○
やってまいました……。センサーはとても繊細な部位。スプレーなんて吹きかけるとは言語道断なのだ。迂闊だった……(嗚呼
これで修理が必要になるのは確定。NHKマイルCとヴィクトリアマイルは久々にEOS 30Dに競馬場復帰してもらうしかない。まあなんとかダービーまでに間に合ってくれれば……。
そして本日Mark IIを入院させるために東銀座にあるキヤノンのサービスセンターに行ってきた。そしてセンサーの交換費用を聞いてみると……
約129,000円……_| ̄|○
更に工賃17,000円を合わせると約146,000円。そもそもこのMark IIは中古で139,800円でした。……終わった。
来月に部屋の賃貸契約更新が控えている今、この金額を出す余裕はない。マップカメラの中古を調べてみたところ、Mark IIは並品だと既に79,800円まで値崩れしているが、しかし同じものを買うのも悔しい。昨冬Mark IVが出たためMark IIIがいくらくらいになってみるか見てみると、189,800円。20万を割るほど値崩れしてるのは魅力だが、なんにしろきつい。
そこでふと思い出す。オレにはドイツに金が残してあるではないか!急いでユーロのレートをチェック。…116.88円(Yahoo!ファイナンス)。ありえない……。しばらく為替のチェックをしていなかったとはいえ、なんだこれは!?普通に120円台半ばか、あわよくば130円台あたりを期待してみたのに……_| ̄|○ 大体2年前に帰国したときは150円台だったんだぞ!誰がそんなに日本に期待して円を買いこんでやがるんだ!
さすがに116.88円ではユーロを召還する気にはなれない。完全に終わった…。
皆さんもデジカメのお手入れにはどうぞお気をつけください。センサーにスプレー吹きかけちゃダメ!ぜったい!
EOS 30Dにはお散歩撮影用に退いてもらっていたのだが、また競馬場最前線へ復帰です。EF 400mm/F5.6との相性がイマイチよくないのが辛いところなのだが仕方ない。嗚呼…(泣)
一応秋競馬ではMark IIIを買えるように夏の間貯金せねばな。それまでに更に2〜3万値崩れしてくれることと、ユーロが140円台まで復活することを期待しつつ。
と、本日Mark IIの死亡宣告を受けた後、30Dで撮ってきた根津神社のツツジ祭をばアップ。バッグに死体のMark IIも入ったままだったので重いったらありゃしねぇ……

本日撮った他の写真はHatenaFotolifeにうp
これまでは手でパフパフ押して空気を噴出すブロアーを使っており、以前にもそれでセンサー周りをパフパフと掃除したことはあった。しかし船橋帰りのこの日、オフで秋葉原にいたため、飲んだ後にヨドバシカメラへふらふらと入り込んでしまい、スプレーのブロアーを買ってきていたのだ。パフパフブロアーだとなかなかピンポイントで吹きかけるのが難しく、以前からスプレーが欲しいとは思っていたのだよ。それゆえ早速そのスプレーを使ってレンズを掃除した後、EOS 1D Mark IIのシャッター周りにも吹きつけ、更にシャッターを開いてセンサーにもブシューっと吹きかけたのだ。そして私は満足気にレンズをEOS 1D Mark IIに装着し、試し撮りをした。
おや?真っ暗だぞ?
もしかしてレンズの蓋が付いたままかと一瞬思ったのだけど、ちゃんとファインダー覗きながら撮ったのだからそんなはずはない。実際蓋は外れてる。
この段階では何故かまだことに深刻さにあまり気付いておらず、取り合えず別のレンズで試してみればいいか、という感じでやってみた。しかしまた真っ暗。
さすがに焦りを感じ、念のためメモリーカードをEOS 30Dに入れて撮ってみる。写りました。
……Mark IIのセンサーが壊れた……_| ̄|○
やってまいました……。センサーはとても繊細な部位。スプレーなんて吹きかけるとは言語道断なのだ。迂闊だった……(嗚呼
これで修理が必要になるのは確定。NHKマイルCとヴィクトリアマイルは久々にEOS 30Dに競馬場復帰してもらうしかない。まあなんとかダービーまでに間に合ってくれれば……。
そして本日Mark IIを入院させるために東銀座にあるキヤノンのサービスセンターに行ってきた。そしてセンサーの交換費用を聞いてみると……
約129,000円……_| ̄|○
更に工賃17,000円を合わせると約146,000円。そもそもこのMark IIは中古で139,800円でした。……終わった。
来月に部屋の賃貸契約更新が控えている今、この金額を出す余裕はない。マップカメラの中古を調べてみたところ、Mark IIは並品だと既に79,800円まで値崩れしているが、しかし同じものを買うのも悔しい。昨冬Mark IVが出たためMark IIIがいくらくらいになってみるか見てみると、189,800円。20万を割るほど値崩れしてるのは魅力だが、なんにしろきつい。
そこでふと思い出す。オレにはドイツに金が残してあるではないか!急いでユーロのレートをチェック。…116.88円(Yahoo!ファイナンス)。ありえない……。しばらく為替のチェックをしていなかったとはいえ、なんだこれは!?普通に120円台半ばか、あわよくば130円台あたりを期待してみたのに……_| ̄|○ 大体2年前に帰国したときは150円台だったんだぞ!誰がそんなに日本に期待して円を買いこんでやがるんだ!
さすがに116.88円ではユーロを召還する気にはなれない。完全に終わった…。
皆さんもデジカメのお手入れにはどうぞお気をつけください。センサーにスプレー吹きかけちゃダメ!ぜったい!
EOS 30Dにはお散歩撮影用に退いてもらっていたのだが、また競馬場最前線へ復帰です。EF 400mm/F5.6との相性がイマイチよくないのが辛いところなのだが仕方ない。嗚呼…(泣)
一応秋競馬ではMark IIIを買えるように夏の間貯金せねばな。それまでに更に2〜3万値崩れしてくれることと、ユーロが140円台まで復活することを期待しつつ。
と、本日Mark IIの死亡宣告を受けた後、30Dで撮ってきた根津神社のツツジ祭をばアップ。バッグに死体のMark IIも入ったままだったので重いったらありゃしねぇ……

本日撮った他の写真はHatenaFotolifeにうp









